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樹は何とか1限目までには間に合い、なんとなく1日を過ごした。
寝て起きて、たまにノートを写し、また寝る。
そんな繰り返しの毎日に、うんざりしてはいても変えようとはせず、生きるという作業を樹はひたすら繰り返していた。
｢樹、もう下校の時間｣
こーちは樹の肩を軽く叩いた。
樹はのっそりと起き上がり、窓の外を見る。
外にはもうたくさんの高級車がお迎えに来ていた。
しかし、なんだか様子が変だった。
車が動く気配がない。
そして原因は、一際大きく明らかに他の車より高そうな車が行く手を遮っているからだと樹は気がついた。
｢こーち、あれ｣
樹は窓の外を指差し、その様子をこーちに伝える。
｢ん?なんだあの車、うちにあんな金持ちいたっけ?｣
｢うちのトップは、Aでしょ｣
｢Aさんの車はあれじゃないしな｣
樹とこーちがそうやって話してるうちに車から人が出てきた。
暗めの赤髪にサングラスをかけた黒スーツと、金髪に純白の学ランを身にまとった少年。
その純白の学ランは隣町にある、この国で1番のセレブ学校の制服だ。
教室の窓からは顔はよく見えなかったが、それでもその2人は相当の美形なのだろうと樹は直感でそう思った。
｢…誰?｣
｢あれ、京本大我じゃないかな?｣
｢きょーもと、たいが?｣
｢樹、知らないの?!｣
｢…なに?有名人なの?｣
｢京本財閥、一言で経済を大きく左右できるほどの力を持ってるこの国トップの財閥。その跡取り息子だよ。｣
｢へー、すごい｣
物知り顔で京本大我について話すこーちの顔は、キラキラと輝いていた。
それだけすごい人がなぜここに、という疑問を樹が持った時、外で変化が起きた。
Aがその車に向かって歩いていたのだ。
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さいか(プロフ) - ちいさん» お褒めの言葉、ほんっとうに嬉しいです(;_;) 最後までどうぞよろしくお願いします！！！ (2019年1月25日 20時) (
レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます！ ぜひ、最後まで楽しんでください！！ (2019年1月25日 20時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めて読んだ瞬間、なんて素晴らしい文章力だろうと感動しました。個人的に大我くんが好きなので、女の子と上手くいって欲しいな…と祈りながらも楽しく読ませて頂きます笑 これからも応援しています。 (2019年1月24日 20時) (レス) id: a3ba396e6d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 今回の作品もとても楽しみにしています！ (2018年12月21日 11時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年12月20日 23時
