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樹の人生は3年前、大きく変化した。
樹が中学3年生の頃、父親の会社が倒産した。
そして、多額の借金を背負い、父親は樹と母親の元から去った。
その時を境に、樹と母親は貧乏の道を歩むこととなったのだ。
豪邸からボロアパートに引っ越し、豪華な食事から納豆ご飯や卵かけご飯のみの食事となった。
母親はパートをし、樹は家計を支えるためにアルバイトを始めた。
そんな貧乏にも樹は少しずつ慣れ、半年ほど経った頃には貧しい中にも少しの楽しみを覚えた。
それはきっと、母親の存在があったからだろう。
母親と共に過ごす時間が増え、狭い部屋のおかげで常に母親の気配を感じられていた。
そのことは樹にとって、とても幸福なことであった。
大好きな母親と一緒なら、貧乏も悪くない、なんてことすら考えていた。
しかし、そんな幸せな毎日は長くは続かなかった。
中学卒業を目前にして、母親は倒れた。
急激な環境の変化によるストレスに、彼女の体と精神は耐えることはできなかった。
1ヶ月ほどの入院生活を送ったが、運悪く、弱っていた彼女を様々な病気が襲い、母親は樹を残し天国へと旅立った。
樹はこの時初めて、自分の無力さに気付き、絶望した。
そして、心から幸せだと感じることができなくなった。
樹の笑顔からは、どことなく寂しさが感じられるのはこれがきっかけだった。
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さいか(プロフ) - ちいさん» お褒めの言葉、ほんっとうに嬉しいです(;_;) 最後までどうぞよろしくお願いします！！！ (2019年1月25日 20時) (
レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます！ ぜひ、最後まで楽しんでください！！ (2019年1月25日 20時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めて読んだ瞬間、なんて素晴らしい文章力だろうと感動しました。個人的に大我くんが好きなので、女の子と上手くいって欲しいな…と祈りながらも楽しく読ませて頂きます笑 これからも応援しています。 (2019年1月24日 20時) (レス) id: a3ba396e6d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 今回の作品もとても楽しみにしています！ (2018年12月21日 11時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年12月20日 23時
