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Aのいる公園に辿り着いた時、もうすでに辺りは暗くなっていた。
暗い公園は物悲しく、こんな所にAが1人でいると考えると自然と樹の足は速まる。
そして、樹はAを見つけた。
暗闇の中、Aがまとった純白のワンピースだけが輝いて見えた。
ベンチに1人座り込むAを見つけた樹は、心底安心した。
｢なにしてる?｣
それでも樹は、なんともない感じを装ってAに話しかける。
｢樹、助けて、歩けない｣
｢あー、靴擦れか、…かなり酷いな｣
樹は跪き、Aの高いヒールを脱がして靴擦れで滲む血を軽く指で触れた。
Aは初めての靴擦れにひどく戸惑っていた。
｢私、死ぬ?｣
｢安心しろ、靴擦れで死んだ人間を俺は見た事がない｣
｢そっか、ならよかった｣
樹の言葉を聞くと幾分か安心したAは少し笑顔を取り戻す。
樹はAの笑顔を確認すると背を向け、かがみ込んだ。
その樹の行動にAは軽く頭を傾ける。
｢はい、歩けないんでしょ?｣
｢さすが樹、頼もしい｣
Aは笑って樹の背中に身を預けた。
樹の体温が心地好くて、Aは樹の首筋に顔をうずめる。
幼い頃から何度もAをおんぶをしてきた樹でも、さすがに首元に感じるAの吐息にはドキッとした。
背中に感じる柔らかな感触を意識してしまう。
小学生の頃とは違うそれは明らかに、女性だった。
そんなことを考えてしまう自分を否定し、樹は急いでAに話をふった。
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さいか(プロフ) - ちいさん» お褒めの言葉、ほんっとうに嬉しいです(;_;) 最後までどうぞよろしくお願いします！！！ (2019年1月25日 20時) (
レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます！ ぜひ、最後まで楽しんでください！！ (2019年1月25日 20時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めて読んだ瞬間、なんて素晴らしい文章力だろうと感動しました。個人的に大我くんが好きなので、女の子と上手くいって欲しいな…と祈りながらも楽しく読ませて頂きます笑 これからも応援しています。 (2019年1月24日 20時) (レス) id: a3ba396e6d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 今回の作品もとても楽しみにしています！ (2018年12月21日 11時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年12月20日 23時
