チカヅキタイ【dtnb】

31 .ryota ページ31

いつぶりだろう、翔太と仕事に行くのは。



"今日はお泊まりでもしたんですか？"



赤信号で止まると俺のマネがニヤニヤしながら聞いてくる。



…一緒に行くの意外と最近だったわ。カラスの日以来か。




渡「いや、俺が酔っちゃって。俺のマネにも連絡してくれたんだね。ありがとう」





"いや、連絡してくれたのは宮舘さんですよ"




渡「え！？なんでっ！？」




「前もそういうことがあったからね」



翔太に何かあったら助けに行けるし。



…っていう本音はやっぱり言えない。




「一応ね、一応」



仕事場に着くと早速阿部が話しかけてくる。



阿「ブログ見た？」



「見たよ。もちろん。何なのあれ…笑」



阿「今日翔太の更新日だよ！楽しみで仕方ないんだけど！」



「質問に答えるか否かってことか」



佐「めっちゃ沸いてたからね！あの日！完全にゆり組案件だったし！！俺も終わった後すぐに青いアプリで反響見ちゃったもん！」



「お前はいつも阿部と一緒にいるな笑」




阿「それに比べて2人は……」





「良いんだよ今日は」




昨日深夜テンションであんなことしちゃったから、いつも以上に気まずい。







YouTubeの撮影は順調に終わって、すぐにスマホを開く。



阿「まだ更新されてないでしょ。さすがに」




「いや、それじゃないから」





阿「翔太のページ開いてんじゃん。」


さすが阿部。



もはやちょっと怖い。







車に乗ってからも更新ボタンを何度も押す。



だって気になるじゃん？









俺の翔太の関係性はいじられ慣れているけど、翔太が俺の話をすると少しドキッとする。



ブログで何を書くんだろう。




いつもみたいに焦らす？




それとも………

32 .shota《本音》→←30 .shota

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す