＿第53話＿ ページ3
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「A、これに向かって練をしろ」
「うん！」
3人が見守る中、私はグラスに手を向けて練をする。
初めは何の反応を示さなかったが、少しするとゆっくり、ゆーっくりと、水が量を増していった。
「クロロー？」
「強化系だな」
「あっはは、増え方ゆっくりすぎ。もっと頑張らないとねー。ノブナガも強化系だから、帰ってきたら見せてもらいなよ」
「この短期間でここまでできるなんてすごいじゃないか、A」
マチに頭を撫でられながら褒められ、いい気分になる。
ノブナガも強化系らしいが、少し前にお家を出てしまったため、今はいない。
すぐに帰ると言っていたが、あれから4日は経っている。
早く会いたいなーなんて思っていると、シャルナークが手を顎に添えて考えるポーズをした。
「うーん。謎オーラあるし、特質系だと思ったんだけどな。凝で見てもグラスに変化はないし……って、なんかAの謎オーラ弱くなってない？」
「気づいたか。日に日に弱まっている」
シャルナークとは久しぶりに会ったため、謎オーラの変化に驚いていた。
そう、私の謎オーラは最近弱くなっている。
自分では何も感じないが、凝の練習をする度に見て、どんどん薄くなっていっているのはわかる。
クロロは、私が謎オーラを認識することで解明に近づくと期待していたようだが、特に分かったことは何もない。
逆にこうして弱まっていくため、困惑するばかりだった。
「何度も言うが、ひとまず四大行をもっとまともに出来るようにするぞ。謎オーラは応用である凝で認識できる。ということは扱うことができるのも、四大行の応用かもしれないからな」
「頑張ります！」
修行に戻るため足を進めたクロロの後を追うと、マチとシャルナークも協力してくれるようで、一緒についてきた。
◇
「頑張ります！」
大人3人が小さな少女を囲うように部屋から出ていく。
誰もいなくなった部屋には、水の入ったグラス、そこから溢れ零れた水、そして水に浮く葉だけが残った。
次の瞬間、葉はサーっと枯れ散り、水は音もなくスっと消えた。
そこに残ったのはグラスのみ＿＿。
残ったグラスを片付けるものは誰もおらず、水や葉が消えたことに気付く者は、誰一人としていなかった。
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伊波トウナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！続き楽しみにしてます！ (7月8日 21時) (
レス) @page4 id: ce08f5279c (このIDを非表示/違反報告)
あんころ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！休載×休載の夢なので、気長に待ちます！過保護な団長かわいい､､､ (2022年8月12日 0時) (レス) id: 9e178210e2 (このIDを非表示/違反報告)
かきんときん - 最高の話に出会ってしまった…!!長編覚悟??むしろウェルカムです!! (2021年6月12日 17時) (レス) id: 53524f642c (このIDを非表示/違反報告)
なめなめきゃんでぃ(プロフ) - 話どタイプすぎます！！！更新待ってます！ (2021年4月14日 1時) (レス) id: ed253bb936 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 久しぶりに占ツク開いて色んなもの読み漁ってる中でやっと出逢えた､､､!って感じがしました、！！！続き楽しみにしてます！ (2020年12月15日 22時) (レス) id: 6b14e12bb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジユウジン | 作成日時：2020年11月23日 22時
