＿第４話＿ ページ4
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力尽きたのを確認した後、パッと手を離す。
息を引き取った同胞はドサッと音を立てて地面に落ちたが、そんなことはお構いなしに他の同胞を見回して、また一人に目を付ける。
「アレもちょうだい」
「おいおい、一体どうなってんだ？」
「待て、もう少し様子を見る」
私は男とその仲間の＿＿ちょんまげの人の会話をイエスと取り、目を付けた同胞に近づく。
同胞を一瞥すると、私は民家だった場所に足を向けた。
転がっている家屋の一部だった木の板を手にし、先端に火をつけ村人の前に戻ってきた。
こいつは、わたしに火をつけて殺したひと。
◇
少女は火を村人に近づけたが、小さく「あ」と声を漏らすと動きを止めた。
正気に戻ったか？と俺は思ったが、そんなことはなく、火をそばに置くと村人をうつ伏せにさせた。
「ごめんなさい。火で縄がほどけたら困るの」
そう言って躊躇なく四肢を折り、眼に手を突っ込み抉り取った。
男は呻き声を上げなら地面を這いずっている。
四肢を折られているため思うように動けていないみたいだが。
「ごめんなさい。火で眼が焼けちゃわないようにさきにとっておくね」
少女は眼を持ってこちらに近づく。
俺を庇うようにしてマチとフィンクスが前に出た。
少女はそれを見て足を止め、眼を持った手を前に差し出し、それフィンクスが受け取ると、這いずっていた村人に火をつけた。
燃えが悪いと感じたのか、少女のいた家から油を持って来て、それを当然のように村人にかけた。
「ぎゃああぁぁァァ！あつい、あつい！助けてくれ、熱いよォ！」
「熱いならやらなきゃよかったのに」
少女が吐き捨てるように言うと、また別の村人に目を向け、「ソレもちょうだい」と言った。
これ以上拷問する人がいなくなるのを拒んだのか、フェイタンが前に立ち塞がった。
「後はワタシの獲物ね」
「そう……」
少女は大人しく諦め、そこで初めて村人以外の俺達＿＿幻影旅団を見渡した。
「わたしの"メ"もとるの？」
「そうだ、と言ったら？」
「うーん。それは困る……から、逃げるね？」
「あっ逃げた……」
少女は俺の回答を聞くや否や颯爽と森の中に入って行った。
シャルナークのいつもと変わらない明るい声に、異様な雰囲気に飲み込まれていた皆は我に返った。
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ジユウジン(プロフ) - かかかっかさん» お待たせしました！ 実はこの先どう話をつなげようか全く思いついておらず……笑 少しずつでも進めていきますので、続編でもよろしくお願いします！ (2020年11月23日 22時) (
レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)
かかかっか - 今日更新日じゃあないですかあぁーーなんて奇跡！ (2020年11月23日 13時) (レス) id: be021bd9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます！そんな風に言って頂けたのは初めてで嬉しいです…！私も今後書けるのが楽しみで、早く更新していきますね！体調崩せばゆっくりできるので更新できるのでは…と考えてしまいました笑 なつみかんさんもお気を付けください！ (2020年2月13日 0時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - かわいい...優しい気持ちになれて素敵な小説です、タイトルや種族のところを考えるとなんだか不穏ですが、それも楽しみにして更新待ってます！作者さんお身体には気をつけてくださいね！ (2020年2月12日 15時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - うらららリンゴさん» コメントありがとうございます！クラピカや主人公組……というより原作に入るまでまだまだ時間がかかりそうなのでしばらく出てこないかもしれません……。そこまで進んだ時には、ご期待に応えられるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジユウジン | 作成日時：2019年11月14日 17時
