＿第１話＿ ページ1
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なんの音だろう？
目が覚めた私の耳に聞こえてきたのは、大きな物音と人々の叫び声、怒鳴り声だった。
重たい瞼を上げ、家の中を観察する。いつもと変わらぬ見飽きた風景だ。
家の中には、男と女が何やら武器を持って外に出ようとしていた。
あぁ、このときがきた＿＿
理由はないが、そう思った瞬間だった。
「ぅぐ……！ た、たすけ……て……」
外に出ようとした女は重力に抗う事なく床に倒れる。
女の足を蹴ってバランスを崩させ、持っていた武器＿＿小さな刀を奪い取り、それを女の心臓に付き刺した。私がしたのはそれだけだ。
私は刀を抜き取ろうと女に跨る。が、背後から男の気配を感じ取った。
「貴様ぁァ！」
男は刀を向け攻撃してくる。
なんだろう、これ……？ じかんがゆっくりすすんでいるみたいだ。
でもこれなら……うん、よくみえる。
男は勢いよく走って来ているのに、私の目にはスローモーションのように見えた。
男の攻撃を躱し、女に刺さっている刀を抜き取って男の体に突き刺した。
心臓に刺さらなかったので引き抜いて、今度こそ正確に心臓に突き刺す。
「ばけ……ものがッ……」
それを最後の言葉に、男は力尽きた。
え？ もうしんだの？ うそでしょう？
私は倒れた男に跨り刀を抜き取る。
抜き取った時の血飛沫が顔や体にかかったが、気にせずもう一度男に突き刺す。
「2かいめ、3かいめ、4かいめ、5かいめ＿＿」
私は数えながら死んだ男に刀を刺し続けた。周りの音など耳に入ってこなかった。
数百回を超えた後、先に死んだ女にも刀を刺し始めた。
わたしは死なない。ただしくは死んでもいきかえる。
でもね、すきでこんな体になったんじゃないんだよ。
わたしは死なないのかもしれない。でもね、いたみもつらさも感じないわけじゃないんだよ。
この人達に殺された分、私は刀を振りかざす。
外が騒がしかったことなどもう頭にはなかった。
扉が開いたことにも、開いた人物がこちらを見ていることにも、感じ取りはしたがどうでもよかった。気に留めるほど、気持ちの余裕がなかった。
扉を開いた男はただ呆然と、刀を振り続ける少女を見ていた。
これが少女と男＿＿Aとクロロ＝ルシルフル率いる、幻影旅団との出会いの始まりだった。
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ジユウジン(プロフ) - かかかっかさん» お待たせしました！ 実はこの先どう話をつなげようか全く思いついておらず……笑 少しずつでも進めていきますので、続編でもよろしくお願いします！ (2020年11月23日 22時) (
レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)
かかかっか - 今日更新日じゃあないですかあぁーーなんて奇跡！ (2020年11月23日 13時) (レス) id: be021bd9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます！そんな風に言って頂けたのは初めてで嬉しいです…！私も今後書けるのが楽しみで、早く更新していきますね！体調崩せばゆっくりできるので更新できるのでは…と考えてしまいました笑 なつみかんさんもお気を付けください！ (2020年2月13日 0時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - かわいい...優しい気持ちになれて素敵な小説です、タイトルや種族のところを考えるとなんだか不穏ですが、それも楽しみにして更新待ってます！作者さんお身体には気をつけてくださいね！ (2020年2月12日 15時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - うらららリンゴさん» コメントありがとうございます！クラピカや主人公組……というより原作に入るまでまだまだ時間がかかりそうなのでしばらく出てこないかもしれません……。そこまで進んだ時には、ご期待に応えられるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジユウジン | 作成日時：2019年11月14日 17時
