女子会 ページ46
「え?まだ勇者パーティにいることにしたの?」
「はい、洸太はああやって言ってましたけど私が抜けてしまったら勇者御一行としてのお勤めができなくなるかもしれませんから」
「それは大変なことよね......」
私は洸太を部屋に残し美久亜を部屋に招いていた
勇者御一行のお勤め、というのは魔王の討伐......という仰々しいものではなく
平和な世界になった今、再び魔王が悪事を働かぬように勇者が牽制するというものだ
そして、魔王と友好な関係を続ける為に勇者は海を越えた孤島にある魔王城を尋ねなければいけない
......その時にメンバーが2人しかいないのなら、あの魔王は何をしでかすか分かったものじゃない
「私はいないけど3人できちんと頑張るのよ。洸太はショックを受けて引きこもってるから慰めれば簡単に手に入るわ!お勤めを蔑ろにされたら困るしね?」
「......慰めはしますけど。私は、皆の憧れの的である勇者の洸太さんが好きだっただけです。もっと強くて格好良い男を選びますから!」
「そうね.....賢明な判断ね!」
先程の縋り付いてくる洸太を思い浮かべながらそういうと楽しそうに美久亜は笑った
談笑を続けているとコンコン、とノックが響いて扉が開く
顔を覗かせたのは紅の翼であるミズサだった
「ユリとゆっくり話せなかったから来たけど、まさか先約がいたなんてね!あたし達とも話してよー!」
「ゆ、ユリさぁん......」
「......ユリも話したいって、匂いが言ってる」
「えへへ、ユリさん入りますよ!」
4人が部屋に入ると女子の華やかな声が飛び交う
賑やかな声に誘われた王華も来ると女子会が始まってしまった
そして女子が集まればする会話といえば......
「ねえ!アイトとはどういう関係なの?」
「......み、ミズサさん?わ......私も気になってましたけどっ!」
「あ?夫婦ってやつだろ?」
「色々飛ばしすぎよ、王華......!」
私が慌てて夫婦でも恋人でもないと否定するとますます怪しまれてしまった
ここから女子達の厳しい追及が始まったのは言うまでもない......
164人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
砂糖丸(プロフ) - もちお!さん» コメントありがとうございます!書き溜めが無くなり更新が亀になっていて申し訳ない限りです......が!コメントでとても喜びで溢れたので指が進みますwこれからも頑張らせて頂きますので、よろしくお願いします!ありがとうございました♪ (2019年10月19日 1時) (レス) id: c1639a6bbb (このIDを非表示/違反報告)
もちお! - くっ、面白い!めっちゃ面白い!!(語彙力の欠乏)…いつも楽しく読ませてもらっています!これからの展開が気になりすぎる!あと主人公ちゃんがカッコいいっ!応援してます、頑張って下さいね!! (2019年10月18日 18時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
砂糖丸(プロフ) - 煮たまご出汁巻きさん» またコメント頂いてとても嬉しいです!これからのストーリー、どんな展開になるのか楽しみにして頂けると嬉しいです♪これからも入り込めるような物語を書いていく目標で頑張りますので、よろしくお願いします!┏〇 (2019年9月30日 22時) (レス) id: c1639a6bbb (このIDを非表示/違反報告)
煮たまご出汁巻き(プロフ) - 早速勇者サイドを書いて頂きありがとうございます。このまま何のトラブルもなく開店できるのか?勇者達との再会は簡単にいくのか?ハーレムの女の子は増殖するのか?はたまたざまぁ展開はあるのか?等々…今後の展開も気になりますます目が離せませんね (2019年9月30日 19時) (携帯から) (レス) id: 5d045b778c (このIDを非表示/違反報告)
砂糖丸(プロフ) - こだぬきさん» コメントありがとうございます!色ボケた愉快な仲間たちwwピッタリな言葉かもしれませんw主人公ちゃんには私も幸せルートを歩んで欲しいですw応援とても嬉しいです...!ありがとうございます♪ (2019年9月29日 2時) (レス) id: c1639a6bbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:砂糖丸 | 作成日時:2019年9月4日 9時