第151話 やさしいろくでなし ページ3
部屋に戻って、Aをベッドに寝かせると、Aの瞼が薄ら開かれた。「ごめん。起こしちゃったね」とAに布団をかけてあげれば、Aは上体を起こして、僕にもたれかかるように抱きついてきた。
五条「なぁに、A。今日は一段と甘えん坊さんだね。僕はどこにも行かないって言っただろ」
幼子をあやすように、よしよしとAの頭を撫でてやれば、Aは「んー」と唸って、僕の首元に顔を埋めた。
勘弁してくれないかなぁ……さっきから僕がどれだけ我慢してると思ってんの……いや、待てよ。汗をかけば、熱も早く下がるんじゃ……。
そんなことを考えながら、Aのスウェットの中に手を入れようとした瞬間、家のインターホンが鳴った。
五条「ナイスタイミング」
『だ…誰か来る予定…だったっけ…?』
五条「硝子だよ。Aのこと診てもらおうと思って、さっき電話したんだ……てことで、少しの間大人しく待っててね。Aを抱えて硝子んとこ行ったら、何言われるか分かんないから」
『…うん……待ってる…』
五条「よし。いい子だ」
Aをベッドに再び寝かせて、僕は玄関に向かう。玄関の戸を開けて、「助かったよ。硝子」と言えば、硝子は「は?」と顔を顰めた。
五条「マジで来てくれなかったらヤバかった」
家入「そんなに酷いのか?」
五条「Aの熱の話じゃなくて、僕の理性の話ね。硝子の来るタイミングがあと少しでも遅かったら、Aに手出してたわ」
家入「クズすぎて笑えないんだけど。A、高熱で寝込んでるんだろ?」
五条「そうだけど?」
家入「ふざけてんの?」
五条「A、熱のせいでいつもより僕にべったりでさぁ……可愛すぎて我慢の限界が来そうだったんだよ……それに、汗かけば熱も早く下がるかなぁって」
家入「アホか。無理やり汗かかせたらAが辛い思いをするだけだろ」
第152話 恋情に依りて炎症→←第150話 髪になじんだ過保護
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セシル(プロフ) - ityeveさん» ityeve様初めまして。いつもありがとうございます。こちらではお答え兼ねますので個別でメッセージを送らせて頂きます。 (1月4日 10時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
ityeve(プロフ) - 初めまして、色々な作品を拝見させて貰っていますがどれも本当に大好きです!移行先を教えて頂いてもよろしいですか? (1月3日 4時) (レス) @page28 id: 1f8c14fd9f (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - プスメラウィッチさん» あくまでも原作沿いで進めたいので、今後の展開によりますが、必ず再会はさせます (2021年6月3日 9時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟は助けて欲しいです。後、五条悟と夢主ちゃんと再開して欲しいです。五条悟を早く助けて欲しいです。お願い出来ますか? (2021年6月3日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ミラさん» ありがとうございます!いよいよ地獄の渋谷編です(T_T)夢主の性格上死にかねないですよね(遠い目)全てをすっ飛ばして再会させてあげたいのが本音です。ミラ様の望む展開に進めるか分かりませんが、頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします^^* (2021年1月26日 17時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2021年1月21日 23時