第162話 祈るように君の涙を拭う ページ14
20:25 東京メトロ渋谷駅13番出口(“帳”外)
『七海』
七海「Aさん…」
七海班の集合場所に、Aが姿を現した。七海さんが、Aに「大丈夫ですか？」と聞くと、Aは「うん。大丈夫」と弱々しく笑った。
猪野「(この子が躑躅森A……うわぁ…生で初めて見た……噂には聞いてたけど、マジで美人だなぁ……この子と同棲してる五条サン羨ましすぎる…)」
七海「五条さんと揉めませんでしたか？」
『うーん……ちょっと揉めた…というか……私がワガママ言って、悟のこと困らせちゃった……七海、悟から伝言』
七海「何ですか？」
『私に怪我させたら殺すって』
七海「相変わらず、過保護の塊ですね」
『ねー。でも、痛いの嫌だし、疲れるのも嫌だから、七海守ってね』
七海「ますます五条さんに似てきましたね、Aさん」
『四六時中一緒に居たら、似てくるんやない？』
ケラケラと笑いながら話すAは、普段と変わらないように見えるが、俺には無理して笑って、必死に自我を保とうとしているように見えた。
Aが合流する前、七海さんは「Aさんの状態にもよりますが、私の判断で前線から外すこともありますので」と言っていた……俺は正直、その意見に賛成だ。なんなら、今すぐにでも家入さんの元へ移動させるべきだ。
伏黒「……A」
『ん？』
伏黒「オマエ、大丈夫じゃねぇだろ。無理すんな」
『な…なぁに？恵……そんな真剣な顔しちゃって……そんなにうちのことが心配なん？なんだかんだ言って、うちのこと大好きやん』
伏黒「笑うなよ。本当は泣きたいくせに、無理して笑うなよ」
『っ……な…なんなん……いつもうちのことウザがるくせに……なんでこういう時ばっか優しいん…？惚れてまうわ』
そう言って、Aは俺の胸に飛び込んできた。「悟に怒られるけど……今だけ…ちょっと貸して」と俺の制服を握りしめるAに、俺は「あぁ」と短く答えて、Aの後頭部に腕を回す。
七海「(五条さんがAさんを私の班に編成した本当の理由はこれですか……)……伏黒君がいて、助かりましたね」
第163話 にぎれずにふれるだけの、ちいさな感触をにぎりこむ→←第161話 嘘じゃない言葉の紡ぎ方
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セシル(プロフ) - ityeveさん» ityeve様初めまして。いつもありがとうございます。こちらではお答え兼ねますので個別でメッセージを送らせて頂きます。 (1月4日 10時) (
レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
ityeve(プロフ) - 初めまして、色々な作品を拝見させて貰っていますがどれも本当に大好きです！移行先を教えて頂いてもよろしいですか？ (1月3日 4時) (レス) @page28 id: 1f8c14fd9f (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - プスメラウィッチさん» あくまでも原作沿いで進めたいので、今後の展開によりますが、必ず再会はさせます (2021年6月3日 9時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟は助けて欲しいです。後、五条悟と夢主ちゃんと再開して欲しいです。五条悟を早く助けて欲しいです。お願い出来ますか？ (2021年6月3日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ミラさん» ありがとうございます！いよいよ地獄の渋谷編です(T_T)夢主の性格上死にかねないですよね(遠い目)全てをすっ飛ばして再会させてあげたいのが本音です。ミラ様の望む展開に進めるか分かりませんが、頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします^^* (2021年1月26日 17時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2021年1月21日 23時
