FILE.103 ずたずたアミュレット ページ4
『っ…！』
安室「A…！」
銃弾に追われるように走って逃げていたら、床に弾丸が突き刺さり、飛び散った破片が頬と腕をかする。足が止まりそうになる私の手を零さんが引き、2人してそのまま床を転がり、機械の陰に滑り込む。
安室「動いたら、すぐに狙われるな……大丈夫か、A」
『こんなのかすり傷だから……大丈夫……』
ジンがこんな当てずっぽうな攻撃を仕掛けるなんて、おかしい……爆弾を解除されたから…？──違う。恐らく、キュラソーが逃げ出したんだ。
『……キュラソー…』
“スプリッツァー……貴方は、私みたいになってはダメよ。貴方の色を見つけるの”
“色？”
“今はまだ分からないかもしれない。でもきっと、貴方に色を与えてくれる人が必ず現れる──スプリッツァー、貴方の幸せを願ってるわ”
キュラソー……馬鹿な事考えてないよね。ジンが来てるのよ……逃げたりなんかしたら──その時、再び甲高い銃声が響いた。さっきまで、観覧車のあちこちをランダムに攻撃していた銃弾は、今じゃ一箇所を集中的に狙っている。
安室「誰かが狙われているのか……動くなら今だな。A、動けるか…？」
先程までとは比べ物にならないくらい手が震えている私を零さんは怪訝そうに見た。
ダメだ……今は零さんの足でまといになるわけにはいかない。ジンを止めなきゃ──。
『ごめん……動ける……行こう、零さん』
安室「あぁ…！」
FILE.104 ダイヤモンドが砕け散る→←FILE.102 スカーレットに地獄行き
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 163人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラブリー - タイトルに惹かれたので見に来たら最初からページがなくてみれないです🥲 (12月2日 17時) (
レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄くいいです!!安室かっこいいです！ジンも好きなので色々と複雑ですね…。ゼロの日常も混ざっていて凄く最高でした！続き楽しみにしています！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セシル
| 作成日時：2019年2月21日 8時
