FILE.115 なんて可哀想なアメジスト ページ16
ジン「そうか……回復したか」
［ええ。だけど、まだ仕事は与えないでちょうだい。いい機会だから、もう少し休ませてあげたいの］
ジン「あぁ……当分、アイツに頼める仕事もねぇからな」
［それからこの間の件──まだご立腹のようよ］
ベルモットの言葉に、煙草を吸う手が止まった。そんなオレの行動が見えてるかのように、電話越しでベルモットは笑った。
［どうやら、貴方も気にしていたようね］
ジン「……気にしてなんかいねぇよ」
［そうかしら……貴方の考えはわかるけど、少し私欲に走りすぎたんじゃない？スプリッツァーから、バーボンを遠ざけたかったんでしょ？］
ジン「くだらねぇ憶測だな、ベルモット……で？アイツは自分の男を殺されそうになって、まだ怒ってるのか？」
［私も最初はそうだと思ったけど……どうやら違うみたい］
ジン「何？」
［あの子は、自分の言葉になら耳を傾けてくれるって信じてたみたいよ……貴方のこと］
ジン「………」
［バーボンとキールはNOCではない……キュラソーからラムに送られたメールがあと一歩遅ければ、貴方の行動は問題になっていたはず……それがわかっていたから、スプリッツァーはどうしても貴方を止めたかった］
ジン「フン……オレに裏切られて、ショックでも受けてるっていうのか？」
［私には、そう感じられたけど？なんだかんだ……貴方のことが忘れられないのよ、あの子……連絡は直接してくるなって言ってたけど、時間のある時に貴方から連絡してあげて。貴方からの連絡を待っているだろうから］
そこで通話は切れ、役目を終えた携帯を仕舞い、新しい煙草に火をつける。
ウォッカ「長かったですね、ベルモットとの電話」
ジン「……女は話好きだからな」
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ラブリー - タイトルに惹かれたので見に来たら最初からページがなくてみれないです🥲 (12月2日 17時) (
レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄くいいです!!安室かっこいいです！ジンも好きなので色々と複雑ですね…。ゼロの日常も混ざっていて凄く最高でした！続き楽しみにしています！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2019年2月21日 8時
