FILE.112 あたたかな光 ページ13
ミルク粥を食べ終え、薬を飲んだAさんはぐっすりと眠りについた。俺はダイニングテーブルにつき、持ち出した仕事の資料に目を通す。
日が傾きだし、空が茜色になり始めた頃、降谷さんが自宅に帰宅した。
風見「降谷さん、おつかれさまです」
安室「あぁ……風見もご苦労だったな」
風見「いえ」
安室「Aは？」
風見「そちらです。薬を飲んでからずっと眠っておられます」
安室「ソファーで？部屋に運ばなかったのか？」
風見「それは……」
口ごもると、降谷さんはフッと笑みを浮かべて、ソファーで眠っているAさんのそばに腰を下ろした。
安室「僕に気を遣ってくれたのか？」
風見「……は…はい……」
安室「出来た部下だな」
風見「恐縮です」
その時、さっきまで眠っていたAさんが目を覚ました。
『ん……あれ…？零さん…？』
安室「ただいま、A。具合は？」
『おかえりなさい……風見さんがミルク粥を作ってくれて……薬飲んで寝てたから……だいぶ楽になった』
安室「それはよかった……風見には感謝しなくちゃな」
『うん……でも、零さんが作ってくれたミルク粥の方が美味しかったよ』
安室「ハハッ、そうか。そう言ってくれるのは、嬉しいな」
まだ少し咳き込み、寝ぼけ眼のエマさんに、降谷さんは「まだ寝てていいよ」と告げて、Aさんを横抱きにして立ち上がった。
この人……俺が居ること忘れているのか……いや、降谷さんに限ってそんなことは……てことは、わざとなのか？
安室「風見」
風見「は、はい…！」
安室「Aも世話になったことだし、礼に夕飯をご馳走するよ。その仕事、キリをつけて寛いでいてくれ。さすがに疲れただろ」
風見「自分は特に何もしておりませんので……」
安室「そう言うな。Aを寝かせたら、すぐに支度するよ」
風見「では、自分も手伝います…！」
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ラブリー - タイトルに惹かれたので見に来たら最初からページがなくてみれないです🥲 (12月2日 17時) (
レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄くいいです!!安室かっこいいです！ジンも好きなので色々と複雑ですね…。ゼロの日常も混ざっていて凄く最高でした！続き楽しみにしています！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2019年2月21日 8時
