俺ら ページ7
「ふっ…ははっ、」
なんだか訳の分からないショートコントを
見せられてる気がして思いかけず笑いが出た。
「笑った…」
樹が呟く。
「…だって、ははっ…だって面白いんだもん…！」
「えっそんなに面白かった？」
「コーチは黙って！面白いの！俺ら！」
「慎太郎、黙ってってそんなストレートに…」
「AHAHAHA〜コーチ可哀想ー！」
こんなに笑ったの久しぶりかも。
「緋織〜これからよろしくね！」
ジェシーが笑いながら言った。
「お前っ！呼び捨て！」
「樹〜何硬いこと言ってるのー硬派なのー？？」
樹の声に反応した慎太郎が茶化す。
「そうだよ！ちゃんとAさんに許可とって！」
「コーチ真面目だね」
「なっ、きょもまで！」
止まらないみんなのマシンガントークに
終始笑っていると、突然、グゥとお腹が鳴った。
「あ、」
みんなを見ると5人が凄くニヤニヤしている。
「緋織、お腹鳴ったでしょー？」
「あ！またお前呼び捨て！」
「たしかに、俺もお腹すいた…」
「……ねぇ、」
あたしが声をかけると5人が一斉にこちらを見る。
「呼び捨てでも何でもいいからさ、お昼ご飯…食べない？」
「だな！」
「やっべ、もう残り30分ないよ！」
「あっ！そういや北斗、ずっと待ってんじゃない？」
「Let's lunch〜」
どこでも何をしてても賑やかそう。
ふと周りを見るとさっきまでの好奇心に満ちた視線は
少しだけど減ったような気がする。
「大丈夫だよ、俺たちがガードしてあげる」
そう言って両手を広げるジェシー。
「俺たち最初の友達ね、緋織。」
樹がニコニコしながら言った。
今日、会ったばっかりの人たちだけど
この人達は安心できる。
そう直感で感じた。
「とりあえず購買、こっち。」
再びきょもに腕を掴まれ廊下を歩く。
後ろでは他4人が相変わらず騒いでいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 730人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hiori | 作成日時：2019年10月3日 2時
