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「また、嘘ついてないですか？」
「あー！Aちゃん今日は意地悪やね？」
康二くんは私を抱きしめると
「Aちゃんといるとな、もう俺の人生、アイドル辞めるまで無理なんやろなーって思ってた
ただ恋愛してる男になれんの。」
「ほんまは悪いねんで、
でもAちゃんに会ったり、LINE来たりしたらさ、やっぱ、嬉しくて。」
抱きしめてる康二くんの体温がゆっくり私と一緒になっていく。
「…俺はグループ9人いてるから頑張れるけど、Aちゃんは1人でさあ、頑張って、雑誌にページもててさあ、すご…」
途中で、康二くんは「ああっ！！」といきなり大きな声を出した。
康二くんが微睡むような声で嬉しい事をたくさん言ってくれて、私もすごく今までの事とかさっきまでの事を噛み締めていたのに現実に引き戻される。
「なんですか突然、」
「そうやん、雑誌！Aちゃんの載るからって買いに行ったのに、買うてへん！」
抱きしめていた体を離して、
しまったー！なんて言う姿が愛おしくてたまらない。
「買わなくてもあげれますけど」
「買うねん！貰うのはなんかちゃうよ」
康二くんは財布を握りしめて「ほら、行こ！」と手を差し出してくる。
「…一緒に？」
「あかん？」
「あかん、くないです」
「はは、なんやその関西弁」
康二くんは眉を下げて笑う。
そんな康二くんの手を握ると
「…なんか、嬉しいな」
しみじみ言うから、私もすごく嬉しくなった。
「早く付き合えるとええね」
客観的には、私たち、もう付き合ってるように見えるけど付き合っていない。
「まあ気長に待って！
今が27やからー、せやなー、どんぐらいなら『しょうがないなあ！向井結構歳やもんなあ』ってなるんやろ」
「…それってもう、結婚？」
そんなテンションの話で、ふとした疑問を口にしたら
「いやいやいや早いって早いって！
もおー！Aちゃんせっかちやって！
まあ？木村さんも工藤静香と結婚したの28やから、え？俺来年やん！！」
ペラペラと1人で喋って
「…来年、結婚でもする？」
なんて飛躍したことを言う。
思わず、2人で笑ってしまったし、なかなか本屋さんに出かけられなかった。
「こんなん言うても付き合ってへんのやから、恋愛ってむずいな！」
そういう康二くんは、また、笑うのだ。
付き合うまでまだまだ遠そうだけど
私は信じて待とうかなあなんて。
仕事も忙しくてこんな会話をしたことも忘れかける頃。
花束と指輪が入ったケースを差し出される日は、そう遠くない話。
・おわり・
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.(プロフ) - はじめまして！胸が痛むくらい久しぶりにときめく作品に出会えて嬉しいです😭😭今まで読んだ康二くんのお話で一番想像しやすくて可愛かったです、、、、 (2022年5月6日 20時) (
レス) @page31 id: f289fe40c0 (このIDを非表示/違反報告)
soda(プロフ) - ユキトさん» ありがとうございます😭リアコ感出せてよかったです〜😭😭！！嬉しい感想ありがとうございます🧡🧡 (2021年12月17日 3時) (レス) id: 4068a9564b (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - めちゃくちゃリアコ感あって、キュンキュンして、昼休みなのに隠れて泣きました(笑)最高です♡ (2021年11月26日 12時) (レス) @page31 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
soda(プロフ) - えりさん» わああすごく嬉しいです😭キュンキュンしていただいてありがとうございます！！続編いつか書きたいなあと思ってます〜☺️！！ (2021年10月31日 1時) (レス) id: 4068a9564b (このIDを非表示/違反報告)
えり - とてもキュンキュンするお話で更新を楽しみに待っていました。続編を期待しております！ (2021年10月30日 18時) (レス) @page31 id: 2dfdfe8473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：soda | 作成日時：2021年10月23日 3時
