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委員会のための教室についた。
僕たち以外には一年の学級委員や三年の学級委員、
そして生徒会の役員数名と担当の先生数人がいた。

「…遅れた?」

「遅れてない。時間的には」

 席に着く。
C組の学級委員はすでに座っており、机に突っ伏して寝ていた。

「2年A組の学級委員、鶴宮翼。2年B組の学級委員、跳野青。
 何をしていたんですか?」

「ストーカーがいました」

「小太郎を友人に任せてました」

「…鶴宮翼はともかく、跳野青はいつものことですね。
 何度も言いますが、以後気を付けてください」

 生徒会長の遠宮徹。
入学時からずっと生徒会に入っており、普段の態度もそれに見合っている。
ただ、生徒会としてのプレッシャーが原因で少しピリピリした雰囲気を出しているからか
生徒からは少し距離を置かれている。友達は少なそうだ。

「それでは全員そろったので予定より少し早いですが会議を始めます。
 2年C組の学級委員、夢鼓雪村を起こしなさい」

「は、はい」

 鶴宮が夢鼓をたたく。
もう少し強くたたいても起きないので声をかけてみる。

「起きろ」

「…んぅ」

「起きましたね。それでは会議を始めましょう」

 僕の隣で前髪の下の目をこする夢鼓雪村。
C組の学級委員。授業中も休み時間も寝ているようなとても優等生とは言えないタイプ。
しかし成績は優秀。前髪とマスクの下の顔はとても整っているのではないかと噂されている。
小太郎より整ってはいないと確信しているが、多少興味はある。
体育はサボっているらしく、着替えもしないらしい。
苛められないのかといえば不思議なところではあるが、それも理由はある。
…秀同院が仲良くしているからだ。
ほとんどの奴らはそれで納得する。こいつは苛めてはいけない奴だと。

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作者名:future*show | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年8月4日 17時

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