青い猫の仰せのままに(×in)

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昼は雨の日とか以外は屋上で食べると決めている。
なんでかは、後で説明するね。


今日は快晴だから、屋上だな。

屋上だと結構嬉しい。だって青春ぽくない？
雨だったら空き教室で食べるけど、断然俺は屋上派。

高所恐怖症のやつが約2名ほどいるけど…そのうちの1人はいのちゃんね。

下を見なきゃ大丈夫だから、結構ど真ん中で食べて終わったらカードゲームしたりするし結構楽しんでる。



in｢おーい、ご飯いこっ｣

ar｢あ、待っていのちゃん。すぐ行く！｣

in｢たかぎ！お菓子よろしくね！｣

tk｢分かってるよ(笑)｣

yb｢食い意地はってんなぁ｣


いのちゃんが光くんを引っ張って迎えに来て、入口で元気よく手を振っている。
寒がりだからカーディガン着てるけど、身長高いのに細いからぶかぶかで萌え袖状態。

無防備に可愛いとこ見せすぎ…。

はぁっとため息をついて、カバンごと持って行く。


廊下に出ると、腕に絡みついてくるいのちゃん。

悔しいけど俺より少し高い。
男の成長期って20過ぎても続くらしいから、頑張ろ…。


牛乳飲みまくるぞと誓って、5人並んで屋上に行く。

隣に座ったいのちゃんが弁当箱を取り出してウキウキしながら聞いてきた。


in｢大ちゃん大ちゃん！お母さんね、今日私の好物入れてくれたの！｣


好物かぁ。
白米はもちろん入ってるし、トマトも毎日ついてる。

ってことは…


ar｢鯖？｣

in｢え！大ちゃん正解！なんでわかったの？！｣


俺が答えたと同時に弁当箱が開いて、オカズの所には鯖の味噌煮が入ってた。
いのちゃんは心底不思議そうに見てきた。


ar｢いのちゃんのことなら分かるよ｣


特に食べ物に関しては、よーく知ってる。
こだわり強いもんね。

なんて考えてると、薮ちゃんが『おっ』って短く呟いた。


yb｢珍しいじゃん、伊野尾が照れてる｣

ar｢え？｣

in｢薮うるさい｣


隣のいのちゃんに目を向ければ、確かに顔を真っ赤にしている。

薮ちゃんをキッと睨んでるけど全く怖くなさそう。
だって睨まれてる本人、めちゃくちゃ楽しそうに笑ってるから。

ガチャッ

ドアが開いてそちらに顔を向ければ、4人のよく知っている奴らが来た。


ar｢遅かったじゃん｣

ym｢ごめんお待たせ｣

cn｢涼介が授業中寝てたせいで、先生に僕まで雑用押し付けられたの｣

yt｢俺と圭人もその現場に居合わせて捕まった！｣

kt｢まあまあ…｣


入ってきたのは、山田と知 念とゆうとと圭人。

1学年下の可愛い後輩達だ。

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