青い猫の仰せのままに(×in)

だらしない君は嫌い(tk×in) ページ37

tk side
※リアル設定
付き合っているtk×in(前作の独り占めしたいんだとは関係ありません)
ライブネタバレあります。


今回のライブツアー、俺が伊野尾くんのコーラスに入ることが決定して、伊野尾くんは俺の曲でピアノを演奏してくれることになった。


可愛い可愛い彼女と一緒にできるなんてこの上ない幸せだと思ったし、そこはいい。


…ただ、ファンの子に喜んで貰うためっていっても、あんな公開プレイすることになるとは夢にも思わなかったけど。



ーーーーー……

前曲の途中で伊野尾くんと捌けて、急いで別衣装に着替える。

俺は素肌に黒に近い藍色のシャツに光沢がある黒ズボン。
伊野尾くんはベージュと白いシャツにスキニーの黒ズボン。


これから披露する伊野尾くんのソロは、リハでも練習したし初日からファンの子の反応もよかった。
それは大変いい。


だけどね、俺の理性がやばいんだって！
誰かわかって、この気持ち！！



心の叫びも虚しく、あっという間に訪れる俺達の出番。

スタンバイしてたら、隣に立つ伊野尾くんがとんっとぶつかってくる。


in｢今回は盛った犬みたいにがっついて突いてくんなよ｣


なんて言われて前回のライブを思い浮かべた。

…我慢できなくて、擦りつけるように思い切り腰突き上げちゃったんだよな……。

その後伊野尾くんだけじゃなくて他のメンバーにもやり過ぎだと怒られちゃったから反省はしたよ、一応。

うーん、でも……ねぇ


tk｢…気をつけはするよ｣

in｢ばぁか、ほんっとたかぎばか｣


気をつけるけどしないなんて断言できない。

それを悟った伊野尾くんは呆れたように笑って、バカ扱いしてくる。



〜〜〜♪

in｢…あ｣

tk｢頑張ろうね、伊野尾くん｣

in｢…｣


無言で出される手を取ってギリギリまで繋ぐのは、イントロの時だけ。

普段あれだけ下ネタ言ってるのに、ソロを披露するのは恥ずかしいらしくて、自信がないんだって。

だからその緊張が少しでも解れるように、『隣に居るよ』って気持ちを込めて手を握ったのはツアー初日。


最初は驚いてたけど効果は抜群だったみたいで、今じゃ彼から手を差し出してくれる。

こんなこと、2人きりでも滅多にないからすごい貴重なんだよね。
甘えるのが下手くそだから。


まあ、そんな所もまとめて可愛いし好きなんだけどさ。

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