音楽の天使 #12

609 KI ページ7

チキンが届いたらカトクしてって言ってから数分
軽快な音を立てて俺のスマホが鳴った


Aチキンが届きましたよん
A写真


ご丁寧に写真付きで送られてきたメッセージ
その写真には何やら何人かの人影が写っている


みんなすぐにAの部屋にたむろしたがる
夜中のコンビニの前の様だ


Aのメッセージに分かったとだけ返信し部屋に向かった


・


「あ！ヒョン〜」


そんなに大きく手を振らなくても見えてるのに
喜んでいる犬のしっぽのように左右に揺れる腕


「なんか今日も僕の部屋がたまり場になってますけど…」


KI「うん、俺のチキンさえ無事ならなんでもいいよ」


そう言って部屋にお邪魔する
後ろでAは「ひどい！僕のラーメンも大事にしてよ！」なんて
よく分からないことを言いながら俺の後に続いた


BH「よく来たな」
CY「さぁ、飯が食いたければ俺らを倒してからだ」


部屋に入って第一声がそれってどうなの？w


KI「めんどくさいなぁw」


SE「Aのラーメンスープだけちょっと貰っちゃった」


「頼んだ本人より先に食べるなんて…」


SH「匂いにやられてお腹空いてきた…」


BH「ヒョンがここでなんか食ったら示しが付きませんよ！」


SH「ぐっ…」


そんなことを言ってジュンミョニヒョンをいじるとこのヒョン本当に食べないからなぁw
でも、食べない代わりに目線が俺らを襲うことになる


KI「…」
「…」


ほら、いまも突き刺さるヒョンの目線
少しだけヒョンの方を見るとゴクリを唾を飲み込むのが分かった


それはAも見ていたみたいで、ちらりとジュンミョニヒョンを見て
器に食べ物を盛りだした


「はい、ヒョン。おたべ」


SH「A…」


「毒なんて入ってないですよw」


CY「ヒョンが食べないなら俺が貰う！」


SH「食べないなんて言ってない！！」


凄い勢いでチャニョリヒョンからソレを奪いとり、余っていたフォークで口にかき込んだ


SH「ぶほっ！」


SE「わっ！きたない！！」


「ヒョン、ここにコーラありますから」


なんで３つあるんだろう？って思ってたコーラはこのためだったか…


BH「用意周到だな」


「いつものパターンなんで…」


CY「学習能力の高い天使」


SE「俺もコーラ飲む〜」


確かにいつものパターン
誰かがAの食事を見守るとか言うと、大体自分が腹減ってAに分けてもらうやつ

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