2-16.小さな本音 ページ17
「おやすみ」
耳元で囁かれたあの甘い響きがまだ私の耳にも胸にも残っていて。
私は今日も眠れそうもない…
ジュンスは私を後ろからしっかりと抱きしめて、
まるで『どこにも行かないで』って言っている子供みたいで、
胸の奥が熱くなって、母性本能をくすぐられた。
「好きだ…」
そうジュンスに言われた。
冗談でも友情でもなく、あれは…ほんとに…
ヒック……
ダメ、今泣いたらジュンスにバレるから…
背中から伝わって、胸の前にクロスされている腕からも伝わって、
ジュンスはまた、私を心配するから…
ペンじゃなかったらどんなによかっただろう……
そんない今さらどうにもならない馬鹿なことまで頭に浮かんで。
でも、ペンじゃなかったらここまで韓国までこなかった……
ジュンスにも会えなかった…
それはイヤ…。どんなにつらくても出会えたことは私の宝物。
好意を持ってくれた、そのことが嬉しくて…。
私も同じ気持ちなのに、すべてを知ったら絶対にジュンスは私から離れていくから。
それが怖いから、一時の幸せをつかめずにいる…。
背中越しにジュンスの寝息が聞こえる。
背中に当たる息が暖かくって、せつなくなる…。
私はジュンスの両手に自分の両手を重ねて、
「わたしも大好きだよジュンス。ほんとは伝えたいんだよ…」
そうささやくような小さな声で自分に向かってつぶやいた。
ジュンス本人には言えない私の本音。
初めて「大好きだよ」と声に出して、
私はますます意識をしてしまって、
肩を震わせないように、静かに涙を流した。
起きたらまた、笑顔で。
できる限りジュンスのそばに居たい。
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みぃ(プロフ) - emiさん» なかなか言えないですよねー泣 (2020年7月1日 13時) (
レス) id: 8a20d7ee05 (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 見返してまたキュンときています！ (2020年7月1日 13時) (レス) id: c67d7f4d06 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ★(プロフ) - ホン・ミレさん» コメントありがとうございます☆ひゃー！泣いていただけるなんて…感無量です！自分的にツボはベッドで背中から抱きしめてるところだったりしますw (2014年9月23日 19時) (レス) id: 1a28807fc4 (このIDを非表示/違反報告)
ホン・ミレ - 自然に、泣いてました(。>ω<。) (2014年9月23日 13時) (レス) id: 644d969a60 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ★(プロフ) - 未来さん» 未来さんアンニョンです(*´ω`*)ユリがきっとこれからバタバタいろんな事やらかしてくれますな(●´ω｀●)笑 (2014年2月27日 7時) (レス) id: 0f6d36eec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ★
| 作成日時：2014年2月19日 13時
