好きです。だから。さようなら。2【降谷零】

35’ラズベリーサントノーレ ページ35

「おいハイネックイケメンアメリカ人被れ野郎！！てめぇかAをたぶらかしたのは！！！」


バァン！！と扉が壊される勢いで開かれた。その扉高いよ絶対。あと名前長い



『えっ！？松田さん！！？』

「A！！おま、何でここに...てかそいつ誰」


まさかの招かざる客


尋ねて来て誰って松田さん天然？？いや、自分も数分前同じ下りやってた



「Aこんな怪しい奴の所から出てくぞ」


腕を引っ張られ松田さんに連れ出される



『松田さん、私まだ話してる途中で』


「あとは二人でゆっくり話すといい」


赤井さんの方へ振り向けば穏やかな笑みを浮かべ片手を上げていた


『あの！！ありがとうございました』


一言お礼と一礼を済ませてから松田さん共に屋敷の外へ出た






「...A、本当にアメリカに行くのか」

『行きます』


最早即答。迷う事なんて何も無い


握られたままの腕に力が込められる


「降谷に、その事は？」

『...ちゃんと伝えましたよ』

「...そうか」




ゆっくり離れる手


冬風が責めるよう



「アメリカ行くのっていつ？」

『...えっと、2週間後の水曜日』

「フライトの時間は」

『午後、の。14時の便...です』




木枯らし

霜降り

路凍




冬って、寂しい

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