13’メロンフレーバーアイス ページ13
「お前はAの事どう思ってんだよ」
「どうって、...家族で、大切な妹以外何も無いだろ」
「本当にそれだけか?」
冬特有の凍えた風が吹き抜ける
お互い視線は逸らさない
「...お前も強情だな。本気出せば俺と同じ土俵に立てるって言うのに」
「...一体何の話だ。それに僕らは兄妹なんだぞ」
何馬鹿げた事を、と笑ったがこの笑い方が安室のものなのかバーボンなのか、自分のものなのかですら見分けがつかない
「...__兄妹兄妹って。まぁ降谷がどうしようと勝手だけど
でも俺はお前に遠慮しないしAの事諦めてもやらない。だから否定はさせねぇ」
そこまで言い切った松田に何も言えなかった
何かを言う権利なんて無いと感じた
黙る僕に松田は口を開く
「__守るべきもんが増えて大変なのは分かるけどよ、お前何か変わっちまったな
...警察学校時代の時の方がお前らしくて良かったけどな」
松田が吸いかけの煙草を落とし靴で踏みつける
僕を一瞥するとすれ違いざまに呟いたのが聴こえた
「俺はAと兄妹じゃなくて良かったよ」
冷たい風が吹き抜けると共に松田も去って行く
松田が落とした煙草を拾い上げた
「__兄妹だって事、分かってるんだよ」
松田side
コツコツと嫌に靴の音が鮮明に響く
__あんな風に言うつもり無かったんだけどな
流石に牽制し過ぎたか
いや、でもこれぐらいやらないと俺もあいつもな...
そんな事を考えてピタリと進むのを止めた
「...おい、聴いてたんだろ。出てきたらどうだ」
目の前には居ない相手に呼び掛ける
すると案外あっさりと登場したのは...景光
「なんだバレてたのか」
「しゃらくせぇな。わざと俺だけに見える様に隠れてたくせによ」
内ポケットから新しい煙草を取り出して火を着けた
「どうせ全部聴いてたんだろ。用は済んだからあいつの所行ってやれ」
「言われなくても行くっての」
人懐っこい笑顔で笑った景光とお互い背を向け合って歩き出した
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リンドウ - 月下美人さん» ここまで読んで下さりありがとうございます!何とか無事にハッピーエンドで終える事が出来ました!笑 ありがとうございました!! (2019年6月6日 7時) (レス) id: 8527558b0b (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - あめ、さん» ありがとうございますー!!こじれた恋愛ついに完結致しました!おコメントも励みになりました、本当にありがとうございました! (2019年6月6日 7時) (レス) id: 8527558b0b (このIDを非表示/違反報告)
月下美人(プロフ) - ハッピーエンド完結おめでとうございます&お疲れ様です!! (2019年6月6日 1時) (レス) id: 9aa06677e2 (このIDを非表示/違反報告)
あめ、(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつも楽しく読ませていただいてました。ついに結婚……!これからもどうかお幸せに、ですね!お疲れ様でした〜。 (2019年6月6日 1時) (レス) id: 112aeeb1e8 (このIDを非表示/違反報告)
リンドウ - コーヒー牛乳さん» 本当ですか!ありがとうございます!!この作品で降谷さんと松田さんをもっと好きになって頂けるとは...!!喜びの極みです笑 これからも更新頑張ります (2019年5月19日 7時) (レス) id: 8527558b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンドウ | 作成日時:2019年4月2日 5時