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33 隠神刑部狸 ページ1

それから玉章は味方の妖怪を切りまくった。そしてカナん家帰りのゆらとも会い、リクオは空が白んで来た頃、妖怪の血と、人間の血が混ざった。

そしてこの時初めて、リクオは鏡花水月を使い、玉章を倒した。

「うおっ…うおおおおおおおお
ひゃ…百鬼が…百鬼が抜けてゆく__!!」

玉章の身体から百鬼が抜けていく。

「刀だ!!うう…うおおお ハアッハアッ
も…もう一度ボクに力を…」

ガッとオレは刀を掴んだ。

「「「!?」」」

「な…A!?」

「………」

オレはポイッと刀を投げ、夜雀に渡した。

「「「え!?」」」

「な!?待て夜雀!?その刀を…よこせぇぇぇぇぇぇ」

玉章の身体から、全ての百鬼が抜けた。

「んで…だ…バカな…どこで…間違ったって…言うんだ…玉章の方かわ力は遥か上 なにが…違ったというんだ…」

正気を無くしている玉章にリクオは近寄った。

「組を名乗るんならよ…自分を慕う妖怪くらい…しゃんと背負ってやれよな……」

リクオの言葉に、オレは頷いた。

「お前につくすために、リクオに死にものぐるいで、犬神はぶつかってきたんだ……」

「お前の畏れについてきた奴はいたんだ。お前が…裏切ったんだ」

リクオはそう言うと、ガクッと膝が折れ、首無に倒れかかった。

「若、こいつは…もうダメだぜ。約束は守らせてもらう!!おやじの…仇だ」

猩影が刀を降り下ろし、玉章を斬ろうとしたとき、じいちゃんが止めた。

「ふう〜まにあったわい。サンライズ瀬戸で6時着
中央高速で10分弱じゃ」

みんな目を見開いた。オレもね。ていうかなんでそんなこと知ってんのかが不思議。

「おお…玉章…なさけない姿になりおって…」

変なじいさんが来た。

そのじいさんはどろ〜んと煙をあげ、でかい狸の姿に変わった。

「たのむ…この…通りだ」

と言って、化け狸は土下座をした。

34 言い争い→



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りん - 続きが楽しみにしてます! (2017年4月17日 22時) (レス) id: aa9084d7b6 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮ノ姫(プロフ) - 面白かったです。小説の続き早く読みたいです。 (2017年2月26日 17時) (レス) id: 00b831eeb6 (このIDを非表示/違反報告)
ぬらりひょんのまごが好き - おもしろい!楽しみにしてます♪ (2016年6月5日 12時) (レス) id: 67a985ffbc (このIDを非表示/違反報告)
- はなさん» ありがとうございます!顔文字ワロタww (2016年5月12日 16時) (レス) id: 0f1bdb1ace (このIDを非表示/違反報告)
はな - とっても面白いです! 更新待ってまーす(・∀・) (2016年3月31日 9時) (レス) id: 0c3fe0b4c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2015年6月27日 21時

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