4 探検3 ページ30
Aside
それからというもの、そりゃもう大変なほどに妖怪たちが出てきちゃってね。隠すの大変だよ。
雪女たち手伝ってくれないし……
「ここでラストかな？お、食堂だって」
やっ……やっとラスト……！！
「ま…待って！」
リクオが行った頃には遅く、島はもう、犬の死骸の周りにいる妖怪たちを照らしていた。
その妖怪たちは、オレたちが人間だとわかり、襲ってきた。
「うわぁ…あああぁあぁ」
「で…出たあああああ」
「何！？何！？リクオくーーーん！？」
カナは目を瞑っていて、何が起きているのか、わからない。
周りを見るが、雪女たちはいない。
クソッ……
ｻｱｧｧｧｧ
ガキイィィィン
“妾”は、尻尾で、リクオたちを守る。こっちの姿しかまだなったことがないから、素早く覚醒出来るのはこっちの姿なんだよね……
「えっ！？」
「散れ……妖ども……ここはお前らの縄張り＜シマ＞ではない……」
それでもまだ行かないらしく……
「とっとと散れ！！」
ブワッと、畏を思いきり出してやった。
「ふぅ……」
「え……え…」
リクオが戸惑っていると、A様ーー！と、雪女たちが来た。
「姫様、すみません！他の妖怪どもを退治していたら……って！！姫！！覚醒したのですねーー！！」
「うム。お主らがいなかったからな。妾が出るしかあるまい。」
「え……姉さん！？しかも雪女と青！？ど…どうして！？君ら学生で……うえ！？」
「私たちは『護衛』ですよ。確かカラス天狗が言ったはずですけど」
「知らなかったんですか！？ずぅ〜〜っと一緒に通ってたんですよ！」
「きいてない…きいてないぞぉ〜〜〜！？」
「いいえ確かに言いました。このカラス天狗が」
ニュッとカラスは出てきた。
「いつからいたのじゃ？」
「今さっき……ってひめ〜〜〜〜！！覚醒されたのですね〜〜〜！！嗚呼…なんとお美しい姿でしょう……」
カラス天狗はうっ…うっ…と泣いている。
「姫！！ぬらりひょんの姿にはなれますかな！？」
「なれるけど……」
「じゃあなってくだs「嫌じゃ」なぜですかーー！？」
「……うるさい。少し黙れ。“爆”」
ドッカーーーン！とカラス天狗の周囲が爆発する。
「うぎゃーーーーー！！」
「焼鳥にでもなっておれ。」
「「「……;;」」」
カラス天狗は後程、パトロールに来た息子の黒羽丸に拾われたとさ。
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作者名：桜 | 作成日時：2015年2月27日 20時
