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「……俺さ、指、って書くつもりだった」

「それ、写真に似合いすぎだね…」

「ちょっと待って、撮影した時もおいしそうって思ったってこと?」

空いてる方の隣に座った佐久間くんが手を伸ばして他の写真が載ってる資料を取った。

ぺらぺらめくって、あるページをじっと見つめる。

「…もしかして、間接キス…」

な、なになになに。

「って思ったの、最初」

「最初…」

俺の相槌に佐久間くんが見てた資料を指差す。

舘さんとしょっぴーのページだ。

「ゆり組で撮影してる写真、翔太が舘さんの小指にあーんてしてるからさ」

確かに。
オフショットで舘さんがキスしてるのと同じ指を、しょっぴーが食べに行ってる。

「でも、翔太は真似だけで本当にはかじってないんだね。

 口つけてたら、阿部ちゃんが倒れちゃうとこだったと思ってさ。

 …翔太ぁ?」

佐久間くんの視線を追って反対側に向き直ったら、しょっぴーが机に突っ伏してた。

「……した」

「しょっぴー?」

腕の隙間からチラッと目だけで僕たちを窺いながら、

「最後、ぱく、ってした…涼太の小指」

「えぇっ!」

「うわぁー!」

佐久間くんと一緒に叫んじゃった。

「えっ、じゃあ、この写真の舘さん…」

って呟く僕に続いて、

「間接キス、確信犯なんじゃ…」

あっ、佐久間くん、それは追い討ち…。

「あああ、翔太ごめん…!」

顔上げられなくなっちゃった。

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すず(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます!初めて頂いたコメントに嬉しい言葉がたくさん並んでいて、どきどきしています…。また覗いてくださると嬉しいです^^ (2022年10月10日 8時) (レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いきなりコメント失礼します。いつもキュンキュンしながら読ませていただいています。完結おめでとうございます。すずさんの作品大好きです。 (2022年10月9日 16時) (レス) @page48 id: 2fd29c3102 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すず | 作成日時:2022年9月4日 11時

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