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「もっかいな？」
再開するけど、俺の感情を揺さぶるのはこれだけじゃなかった。
カメラマンさんのオーダーに応えてころころ変わる表情。
時々俺を見てはにかんだり、色っぽい視線をカメラに送った後、目が合って慌てたり。
「……めめ？」
仕事中なのに、見惚れてた。
悔しくなって、自分も康二の方へ乗り出してみる。
「ちょ、どしたん…っ」
「食べさせようと思って」
急に詰めた距離に焦る康二の口元に、任せていた手をぐっと近付ける。
「口開けて」
「や、えと…あ、あーん…？」
「召し上がれ」
衝動的に咥えさせそうになって、思い止まる。
…何で今日はこんなに我慢が利かないんだろう。
今、確実に目の前の人の乱れて泣きそうな顔を想像した。
「…めめぇ？ どしたん？」
最低な想像を知らずに、康二が心配そうに聞く。
「ごめん、集中する」
しまった、余計に心配させるようなこと。
康二が俺のこと見つめながら、何か考えてる。
「…よし、ええこと思い付いた！」
そう言って、にっと笑って体を起こす。
テーブルの脚を背もたれにラグの上で足を伸ばして座ったら、太腿の辺りをぽんぽん叩いて俺を呼んだ。
「ここ、どーぞ」
「えっと…？」
「お兄ちゃんが膝枕したろ」
な？、って首を傾げて微笑む康二にぎゅっと胸が苦しくなった。
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すず(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます！初めて頂いたコメントに嬉しい言葉がたくさん並んでいて、どきどきしています…。また覗いてくださると嬉しいです＾＾ (2022年10月10日 8時) (
レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いきなりコメント失礼します。いつもキュンキュンしながら読ませていただいています。完結おめでとうございます。すずさんの作品大好きです。 (2022年10月9日 16時) (レス) @page48 id: 2fd29c3102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2022年9月4日 11時
