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自分に向けられてる視線に気付いたのか、佐久間くんが「阿部ちゃーん！」って、思いっきり手を振る。
当の阿部ちゃんは…見てたことがバレて恥ずかしいのかな。
目が明後日の方向にきょろきょろ。
しれっと手でも振り返せば済むのに、これじゃあドキドキしてました、ってバラしてるようなものだよ。
「およ？ どした？」って言いながら、阿部ちゃんを覗き込みに行く佐久間くん。
分かってて嬉しそうに笑うの、見ちゃったな。
「あーべちゃん？」
「えと…、お疲れさま」
阿部ちゃんがちょっと気まずそうに、でも『お疲れさま』はちゃんと目を合わせて言う。
きっと、品とか礼儀とか、身体に叩き込まれてる。
それをよく知ってる佐久間くんは、この一瞬を待ってたみたい。
目が合った途端、お得意の瞬間オンオフスイッチが発動した。
にひひって見上げてた笑顔から、すうっと目を細めて急にさっきまでのバチバチモードへ。
「曲の間、ずっと阿部ちゃんのこと考えてた」
何か言いかける阿部ちゃんを、しーってポーズで止めて続ける。
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すず(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます！初めて頂いたコメントに嬉しい言葉がたくさん並んでいて、どきどきしています…。また覗いてくださると嬉しいです＾＾ (2022年10月10日 8時) (
レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いきなりコメント失礼します。いつもキュンキュンしながら読ませていただいています。完結おめでとうございます。すずさんの作品大好きです。 (2022年10月9日 16時) (レス) @page48 id: 2fd29c3102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2022年9月4日 11時
