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「岩本くん、かっこいー」
嬉しそうないわふか推しのめめ。
後ろから右肩ぽんぽんされて、振り返ったらほっぺにつん、じゃなくて、康二くんの右手のきつねが唇にキス。
「康二？」
「俺もしたなってんもん…」
恥ずかしかったのか唇の尖ってる康二くん。
こういう時、意外と冗談でごまかせないタイプなんだよね。
「じゃあ、きつね同士で、もっかいしよ」
って、めめが左手をきつねにして見せる。
「ん…」
キスの手話を完成させようと前屈みになった康二くんの耳元に、めめの唇が寄せられる。
「今日、家行ってもいい？」
びくっと肩を震わせた康二くんが耳を押さえて飛び退いた。
「あ、あ、あかんっ」
「…だめなの？」
腕を引かれて、
「…だめ、や、ない…」
いつの間にか、めめの膝の間に捕まってるし。
「…ねぇ、僕、これ見てて大丈夫？」
両隣の舘さんとしょっぴーに聞く。
「目瞑っときな。ラウの教育に悪いわ」
左側からしょっぴーが呆れたように応える。
でも、
「じゃあ、今はこれで我慢だね、翔太？」
右に座る舘さんから、僕を飛び越えてしょっぴーに。
振りの最後みたいにきつねの手からキス投げられて、赤くなっちゃった耳は隠せてないからね。
「ごめんね、ラウール。翔太のために見えないふりして」
なんて、僕が高校卒業したら、なんかしれっと隠さなくなってきたなぁ、舘さん。
わぁ、そんなに甘く笑っちゃうの。
休憩時間が終わるまであと少し。
優しい末っ子は、先生が戻って来たら教えてあげるかぁ。
今日もうちのお兄ちゃんたちは、きゅんで忙しそうだから。
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すず(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます！初めて頂いたコメントに嬉しい言葉がたくさん並んでいて、どきどきしています…。また覗いてくださると嬉しいです＾＾ (2022年10月10日 8時) (
レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いきなりコメント失礼します。いつもキュンキュンしながら読ませていただいています。完結おめでとうございます。すずさんの作品大好きです。 (2022年10月9日 16時) (レス) @page48 id: 2fd29c3102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2022年9月4日 11時
