Maybe.Ⅲ (ページ5)

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＊ページ5

　
「まさか、ショック！？」

　嘘だろ、マジかよ……。

「しょっぴー！」

　康二が叫ぶと、病室の入り口で固まっているしょっぴーがビクッと反応した。

「どうするん！？とりあえず、補液を全開で流すか！？」

「あ……うん……」

　しょっぴーが頷くと、ちゃかとまつくが点滴室に走って行く。

「生食エアーレス4本！持って来て」

「はい！」

　流星くんがありったけの大声で叫ぶ。

「しょっぴー！あとは！？ノルアド使いますか！？」

「お……と、とりあえず……ドクターコール……」

　しょっぴーはピッチを取り出して、ドクターコールを押し始める。

「ちょっと、しょっぴー！ここ、救急病棟やで！？ここにドクターコールは通じんよ！？」

「も、もしもし、救急病棟です。ドクターコールを……」

　しかし、康二の声は届かず、しょっぴーはドクターコールをかけてしまった。救急病棟はドクターコールの要請を受けて、看護師がその病棟へ赴く部署だ。逆に、救急病棟でドクターコールをすることなんて、まず有り得ない。

『ドクターコール、ドクターコール。救急病棟。ドクターコール、ドクターコール。救急病棟』

　病院内のアナウンスがドクターコールを知らせる。
　
　