○8話● ページ8
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水飲む？って言いながら台所に行って
慣れた手つきでペットボトルを取り出すのをみてると
本当にここは、彼の部屋らしい。
キョロッて軽く部屋を見渡して見るけど
白を基調とした、シンプルな部屋。
男の人の部屋って、こんなに片付いてるものなの？
イメージと違う綺麗な部屋に、びっくりしてしまう。
「具合はどう？」
A「頭が少し痛むくらいですかね…」
「ん、まぁ…相当酒臭かったし」
A「は、はい…」
恥ずかし…って俯いてたら、人の影を感じて
パッて前を見たら、眠そうな瞳がすぐそこにある。
A「な、なんですか！？//」
「…うん、まだ酒臭い」
A「Σ(ﾟдﾟlll)」ｹﾞ-ﾝｯ!!
「どんだけ飲んだの」
A「…まぁ…そこそこ…」
ひとり静かにショックを受けていると
ポンポンッて頭に柔らかな感触。
え？って顔を上げながら、温かな体温を感じた場所に手をやると
にこって穏やかに笑った彼と目があった。
その、ベッドに座る私を見下ろす笑顔に
キュン…と
胸が高くなる音がする。
「じゃ、俺隣の部屋いるね。動けるようになったら、勝手に出てっていいから」
A「えっ」
「鍵はそのまんまでいいよ。じゃ、お大事に」
A「あ、えと、あの！」
あっさりその場を去りそうだったその人を思わず呼び止めると
猫背の背中がくるって振り返って、ん？って首を傾げられる。
えっ…と
お礼と謝罪、それからそれから…
何から話せばいいか、整理がつかない。
A「本当にありがとうございました…それと、ご迷惑おかけして、すみませんでした」
「ん」
A「あの、お名前…は…」
恐る恐るそう聞くと
んん…って少しだけ顔をしかめながら何かを考えて。
パッてこっちを向いた時に向けた視線。
ふわっと軽く、柔らかく。
ここは部屋の中で
窓だって開いていないはずなのに
「必要？それ」
A「え？」
風が、私達の間を
ふわっと吹き抜けた気がした。
「知らない方が、面白くない？」
じゃあねって笑うと
歩みを止めてた足を再び動かして
隣の部屋のドアが、ピシャンッと閉まる音がした。
出会ったこの頃から、貴方はこんな感じで
それはずっと変わらなくて。
これから、不思議な雰囲気を纏った貴方に
死ぬほど振り回されることになるなんて
このときの私は、まだ知らない。
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爽歌。(プロフ) - ぐちこさん» ぐちこさん、コメント有難うございます(*^^*) とっても嬉しいです…(TT)！先の章でお待ちしております☆ (2018年3月30日 17時) (
レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
ぐちこ(プロフ) - はじめまして！遅ればせながら読ませていただいています♪2章も楽しみです☆(*^^*) (2018年3月29日 16時) (レス) id: d58eef616e (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - なるちゃんさん» コメントありがとうございます(*^ω^*) おもしろいと言っていただけて嬉しいです(/ _ ; ) 更新頑張りますね☆ (2018年2月24日 22時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - うーん、おもしろい！ 最近智くんにハマってます！ 続き楽しみ〜〜！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - ろーるけーきさん» ろーるけーきさん！美味しそうな名前！はじめまして(*^^*)コメントありがとうございます♪ 前作からっ!?嬉しいです(TT) ﾌﾌﾌ…もう少しだけ焦らさせていただきます(´∀｀)(笑) 更新頑張りますね！！ (2018年2月21日 11時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2018年2月9日 16時
