○25話● ページ25
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大野さんに言われて、仕方なく送ることにした私。
肩を組んで彼を支えながら
いつか歩いた家までの道を歩く。
そ、それにしても…
酔っ払いって、こんなに重いんだ。
重いっていっても、肩組んでるからわかるけど
大野さんは凄く…細い。とても細い。
ちゃんと食べてるのかな…って心配になる。
いつか、大野さんが私を家まで運んでくれたと言っていたことがあった。
それを思い出して、重かっただろうなぁとまた申し訳なくなった。
A「つきましたよ、大野さん」
智「ん…」
A「鍵どこですか？」
智「はい」
そんな簡単に赤の他人に鍵渡しちゃダメよってツッコミたくなったけど
酔っ払いに何言っても多分無駄だと思ったからやめた。
ポケットからスッて鍵を取り出す大野さんの手からそれを受け取って
鍵穴に差し込み、ガチャって開ける。
A「おいしょ…っと」
玄関の電気のボタンを手探りで探してつけて
なんとかベットまで彼を運んで、任務完了。
ふぅ…とジンワリ額に滲んだ汗を拭って
とりあえずベットの前に座り込む。
A「大野さん？」
智「…」
A「…え、もう寝てるんですか？(笑)」
さっきベットに横たわったばかりなのに。一瞬で夢の中？
寝つき選手権あったら一位だと思いますよ。
そんなこと考えても
もう既に意識の世界に潜ってしまってる彼には届かない。
…それにしても。
大野さんの寝顔見れるなんて、なんて貴重な機会。
や、でも盗み見かぁ…よくないなぁ…
うーん、でもなぁ…普段見れないし、見たい…
A「(…ちょっとだけ)」←欲に負けた
返事がない大野さんの寝顔を
こそっとベットの隅から拝見。
改めて見てみると、とても整った顔をしてる。
閉じてる瞼から伸びるまつ毛は長くて
鼻がスッと綺麗で。
むむむっ、うらやましい。
その綺麗さ、分けて欲しい。
それに加えて、あの笑顔の可愛らしさ。
本当に30には見えない…詐欺レベル。
こんな人でも、人生が嫌になることってあるんだろうか。
A「…さ、帰ろ」ﾎﾞｿｯ
たっぷり拝んだところで、満足して
その場を離れようと荷物を手にする。
それから、よいしょって足を踏ん張って
立ち上がろうとした
グラッ
A「え？ひゃあっ！」
…のに、視界が揺れた。
寝顔を盗み見した罰が下った。
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爽歌。(プロフ) - ぐちこさん» ぐちこさん、コメント有難うございます(*^^*) とっても嬉しいです…(TT)！先の章でお待ちしております☆ (2018年3月30日 17時) (
レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
ぐちこ(プロフ) - はじめまして！遅ればせながら読ませていただいています♪2章も楽しみです☆(*^^*) (2018年3月29日 16時) (レス) id: d58eef616e (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - なるちゃんさん» コメントありがとうございます(*^ω^*) おもしろいと言っていただけて嬉しいです(/ _ ; ) 更新頑張りますね☆ (2018年2月24日 22時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - うーん、おもしろい！ 最近智くんにハマってます！ 続き楽しみ〜〜！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - ろーるけーきさん» ろーるけーきさん！美味しそうな名前！はじめまして(*^^*)コメントありがとうございます♪ 前作からっ!?嬉しいです(TT) ﾌﾌﾌ…もう少しだけ焦らさせていただきます(´∀｀)(笑) 更新頑張りますね！！ (2018年2月21日 11時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2018年2月9日 16時
