家政婦の雪 (ページ7)

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バタバタなお願いページ7

Aside

次の日、退職願の件でまた電話した。
そこで次の仕事が、家政婦だという事も伝えた。
あんなに優しくて、いろいろ教えてもらったのだ。
普通なら次なんて言わないだろうが、
今までの感謝を伝える代わりに言った。

でも自分が居なかった昨日、店は大変だったらしい。

店長「昨日、片付けてたら美優くんが暴れてね？
大事にはしたくなかったんだけど、警察行ったんだ」

A「・・・大変でしたね」

店長「数日の予定だったけど、下手したら１ヶ月だめかも。
フロアと厨房、両方やられちゃね」

所によっては、壁や備品がやられたらしい。
黒瀬さんの、あまりの執念深さに震えた。
と同時に、昨日行かなくて正解だと思った。
メデューサみたいな黒瀬さんと、危うくかち合う所だった。

店長「まぁキミが辞めちゃうのは、もったいないけどね。
Aくんのまかない、皆元気になるって評判なんだ」

A「そうだったんですね。ありがとうございます」

店長「Aくんの次の場所でも、
ご飯で誰かを元気に出来る事を願ってるよ」

店長は、私の活躍を応援してくれた。
この騒動が落ち着いたら、お客さんとして店に顔を出そう。

結局残りの勤務日数は、残った有給でまかなえた。

これからまた、新しい生活が始まる。