家政婦の雪 (ページ32)

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◇１人じゃないって最強だページ32

阿部ちゃんside

今日は、クイズ番組からのドラマ撮影。
夜のシーンだったから、どうしても撮影が遅くなってしまう。
忙しいのは、ありがたいんだけどね？

最近は、夜遅くに帰るのが当たり前。
いつもうるさいくらいに慣れちゃってるから、
静かな部屋に帰るのが寂しいというか・・・なんか違和感！

そうなると撮影中ワイワイ食べるロケ弁もいいけど、
温かい舘様のご飯が恋しくなる頃。
最近Aちゃんも加わって、よりご飯の楽しみが増えた。

そんな事考えながら、静かに帰宅。
いつもどおり静かなんだけど、今日は1コ違う所が。
リビングのテーブルに、少し大きめのメモ紙。

A「阿部ちゃん、おかえりなさい！」

舘「冷蔵庫におにぎりあるから、チンして温めて食べて」

康「お鍋に豚汁もあるから、温めて夜食にしてなー」

照「部屋で勉強するだろうけど、寝不足は気を付けて」

蓮「阿部ちゃんが疲れてると、ちょっと心配・・・」

翔「肌荒れしたら、俺のトコ来い！ただ、初め説教な」

ラ「阿部ちゃん、また勉強教えてね！」

深「寂しかったら、いつでも相談乗るよー」

佐「阿部ちゃーん、大好きだぞー！」

なかなかに個性的なメモ。
名前隠しても、誰が書いたかわかるレベル。
・・・俺の事、大好きすぎない？

指示どおりキッチンに行くと、大鍋に豚汁。
冷蔵庫のおにぎりをチンする間に、温めて遅めの夜食。
ちょっと前までは、皆で食べてたよね。
・・・温かいのが、五臓六腑に染み渡る。

明日はお昼からの撮影だから、朝はわりとフリータイム。
時間ある時にゆっくり寝ようと思ってたけど、
夜食食べたらメンバーに会いたくなって予定変更。

いつもの時間に起きて、皆で朝ごはん食べよう！
スケジュール共有してるから、皆知ってくれてるハズ。

食べ終わって食器洗ったら、部屋に戻ってお休み。
勉強よりも、メンバーに会える楽しみが勝った。

あのメモ紙は、こっそり部屋に持ち帰って引き出しの中へ。
コレ見て、また元気もらおうと思って。

ホント、１人じゃないって最強だよね！