すのーがーる！

俺だけの特権 ページ28

〈岩本side〉

『ひーくん。』



急に俺の背中に抱きついて来たA。こういう時はおんぶをしてっていう合図。



「はーい？」



『ん〜ひーくん〜……』



だから、ひょいとAをおんぶしてみんなのところへ。



向井「あーまた照くんがAのことおんぶしてるー！」



深澤「本当にAって照に甘えるよな(笑)」



まぁ、俺としては甘えてくれて嬉しいんだけど。



昔はひーくん怖いから近寄れない！とか言われてたのに、今となってはこうやって来てくれるからね。



『ひーくんまだ降ろさないで〜っ』



ソファーに降ろそうとすると足をジタバタして。(笑)子供かって(笑)



「え〜？どうしようかなあ〜？」



『ねー！やだあ！』



…まぁ、お察しの通りこういう時は、Aの可愛さに俺が負けるんだけど。



「よし、じゃあちょっとこのままスクワットでもするかな。」



『してしてー！』



向井「なんかずるいよなー。照くんがAをおんぶしながらスクワットしても下心がないように見えるもんなー。」



おい康二。下心ってなんだよ、そんなのないから。(笑)



『いーち、にー、さーん、はい！ひーくんファイトー！頑張れー！』



こうやってAが俺の後ろで応援してくれるからより一層頑張れちゃうよね。(笑)



向井「じゃあ次、俺がAを背負ってやりますー！」



『え、やだ。』



「それはダメ。」



向井「えーーーー！なんでですかぁー！？」



『康二のおんぶ怖いもん、なんか(笑)』



「Aをおんぶするには熟練の技が必要なんだよ。」



とか言ってるけど、まぁ実際はAをおんぶしながら筋トレできるのは俺だけの特権だから、っていうだけの話。(笑)

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