# 3 ページ3
Ryohei side.
俺の顔が1番に浮かんだってことは脈があるってことでいいのかな、なんて思春期みたいな考え方してる自分が恥ずかしい。
彼女の気持ちを確かめたい。
でも、どうやって言葉にしたらいいのか分からない。
ここで雨が降ってなければ、
「阿部さん、」
亮「ん？」
「その、」
彼女は少しだけモジモジとしながらこう続けた。
「手が、冷たいです、」
亮「え、手？」
両手を擦り合わせるようにしている彼女。
俺がうじうじと考えている間に、先に1歩近付いてきたのは彼女の方で。
Aちゃんも同じように思ってたの？
なんて、少し嬉しくなるの。
俺って単純なんだな。
俺は傘を左手に持ち替えて、空いた右手を彼女の左手と絡めた。
俺の左肩と鞄は、容赦なく雨に打たれている。
でも、そんなことも気にならない。
初めて手を繋いだ。
ハグよりも断然緊張する。
肌が直接触れるからかな。
そんなことを考えながら歩いていると、右手がグンッと引っ張られた。
亮「え？」
驚いて振り返ると彼女が傘から外れて雨に打たれたまま足を止めていた。
亮「何してんの！」
慌てて彼女を傘の中に入れても俯いたままの視線は変わらなかった。
亮「....どうしたの？」
彼女の顔を覗き込めば、徐にポケットから何かを出した。
それは、どこか見覚えのあるデザインのメッセージカードで。
水色のカードにはシンプルな英語で
��I want to be your lover��
と書かれていて。
「これ、受け取ってもらえませんか、」
震える手に、雨に濡れた髪から滴り落ちる雫が涙の跡のようで。
消えてしまいそうな儚さに、思わず彼女を抱き締めた。
亮「先に言うなんてズルいよ。」
視線を交えれば、まるでここには2人しかいないみたいに、目の前の彼女だけしか見えなくなる。
しっかりと水色のカードを受け取り、指先にきゅっと力を入れた。
ゆっくりと彼女に近付き、少し冷えた唇を合わせると溶けるように温かくなる。
傘を少し深くして2人だけの空間にすれば、やっと自分の想いを伝えられそうだ。
男らしくなくてごめんね。
でも、この気持ちに嘘なんてないから。
「俺も、好きだよ。」
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cleam(プロフ) - ayaさん» お誕生日だったのですね！おめでとうございます！誕生日プレゼントにもならないかもしれませんが、大切な日にお読みいただけて光栄です＾＾ (2021年3月14日 22時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 誕生日に推しの甘々最高でした！だいぶでれでれしちゃいましたー！ありがとうございました(*^^*) (2021年3月14日 13時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ジャニオタ佐藤さん» リクエストありがとうございました！お楽しみいただけましたか？そうであれば幸いです◎少し時間がかかってしまい申し訳ありませんでした！ (2021年3月13日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - つばささん» 本当に、リクエストいただけて有り難い話です(°_°) 私も、つばさ様あいらぶ！です！笑 ありがとうございます＾＾ (2021年3月13日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
ジャニオタ佐藤(プロフ) - マジ最高です！！ありがとうございました！！ (2021年3月13日 2時) (レス) id: 3e7a608e87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年2月27日 1時
