＿＿ ページ4
You side.
辰「俺の部屋、来ない、？」
ストレートなお誘いに、ドキッと心臓が跳ね上がる。
私、どうしちゃったんだろう。
彼のことが好きなのかな。
分からない。
分からないけど、引かれる手を振り解くことなく彼の部屋に招かれることを拒否しなかったのは紛れもない事実だ。
部屋に入ってから、更なる静けさに包まれた。
感じるのは、自分の胸の高鳴りと彼の甘い香水の匂いだけ。
隣に座った彼は、床を見つめながら大きく息を吐き出した。
辰「Aちゃん、ってさ、もう誰かとキスした？」
「え、」
突然沈黙を切り裂く彼の問い掛け。
「えっと、その、」
辰「誰？佐久間？」
「....佐久間さんとはしてないです。」
辰「じゃあ他の奴としたってこと？....翔太？」
その名前にピクリと反応した私は、瞳を揺らしてしまった。
辰「そっか、したんだ。」
少し表情を曇らせた彼は、ポンッと自分の膝を叩いた。
辰「ここ。来て。肩に手乗せて、そのまま膝立ちしてて。」
言われるがまま座った彼を跨ると、彼は当たり前のように腰に手を回して抱きついた。
「辰哉、くん、」
辰「んー....ぎゅーしちゃダメ？」
少し上目遣いで唇を尖らせた彼に、不覚にもドキッと揺さぶられてしまった。
辰「ねぇ、Aちゃん。」
「はい、」
辰「ちゅーしたい。」
「えっ、」
辰「彼女なんだから、キスくらいしてもいいでしょ？」
「や、でも、」
辰「でもじゃないの。」
そう言って下から煽るように唇が重なる。
唇を離した彼は、前髪が目に掛かっていて妙に色っぽかった。
辰「ごめんね、我慢出来なかった。」
そう言って眉を下げる彼にきゅうっと胸が締め付けられる。
辰「好き。他の男選ばないで。佐久間んとこにも、翔太んとこにも、誰のとこにも行かないで。」
もう一度重なる唇を、私には拒むことが出来なかった。
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cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！何度もお読みいただけて嬉しいです（ ; ; ）手は少しずつ慣れてきました！笑 この際両利きにでもなろうと思います。笑 ご心配ありがとうございます！ (2021年3月1日 21時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 柚月さん» コメントありがとうございます！全ルート解放しましたので、読んでいただけたら嬉しいです◎ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ekubokou0608tksさん» コメントありがとうございます！最終話、全ルート解放しましたので是非読んでみていただけたら嬉しいです＾＾ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
あゆさ - ドキドキするストーリーで何度も読んでしまいます(^^)手は大丈夫でしょうか？いつもありがとうございます！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 6566d79835 (このIDを非表示/違反報告)
柚月 - 番外編的でいいので9人全員の結末がみたいです (2021年2月27日 1時) (レス) id: 1cfbcf2dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年2月13日 23時
