▲ set to Blue side S ページ27
Shota side.
生温い風が肌に纏わりつく、少し苦手な季節。
でもこの時間帯だけは少しだけ過ごしやすいから嫌いじゃない。
そんなことを考えながら夜のコンビニに行って2人分のアイスを買ったんだ。
部屋も電気ついてないし、いるかなってリビングに来てみたけどここにも居なくて。
まだ帰ってきてないのかな、
バイトかな、
なんて思いながら最近お気に入りのハンモックで彼女を待とうと思ったんだ。
翔「え、」
お気に入りのハンモックはいつもよりも弛んでいて、覗き込んだらうたた寝してる彼女。
ビックリしすぎて腑抜けた声が出てしまう。
それとは裏腹にバクバクと体の内側で暴れている心臓を落ち着けようと深く息を吐き出した。
翔「.....おい。こんなとこで寝ると風邪引くぞ。」
少しだけ恥ずかしくてポケットに手を突っ込んで彼女を見下ろしながら声を掛ける。
それでも一向に目を覚さない彼女。
翔「.....無防備だな。」
しゃがみこんで彼女の顔を覗き込んだ。
長い睫毛が規則正しい寝息と共に上下に動いていて吸い込まれそうだった。
翔「なぁ、起きねーの？おーい。
.....A、」
初めて呼んだ彼女の名前。
1人で恥ずかしくなって顔を手で覆った。
翔「まじで起きねーのな。
....またされてーの？」
そう言ってゆっくりと彼女に近付く。
「んっ、」
翔「っ！！！」
いきなり寝返りを打とうとした彼女に驚いて、ブンッと慌てて顔を逸らし、地面に座り込んだ。
いや、俺、
....は？なにしてんの、
「あれ、寝ちゃった、....？渡辺さん、？」
彼女がぽやぽやとした顔で俺を見つけた。
「どうしたんですか、そんなところに座り込んで、」
翔「べ、別になんでもねーよ。何でこんなとこで寝てんだよ。」
「夕方にぼーっとしてたらつい、」
翔「ついじゃねぇよ。何時だと思ってんだよ。」
「すみません。」
彼女はまだ少し寝ぼけているようで、ハンモックから降りる気配がない。
翔「おい、早く降りろ。」
「え、」
翔「もう寝る時間だっつってんだろ。早くしろ。風邪引くだろうが。」
俺は彼女の手を引っ張って家に連れて行った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3453人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！何度もお読みいただけて嬉しいです（ ; ; ）手は少しずつ慣れてきました！笑 この際両利きにでもなろうと思います。笑 ご心配ありがとうございます！ (2021年3月1日 21時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 柚月さん» コメントありがとうございます！全ルート解放しましたので、読んでいただけたら嬉しいです◎ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ekubokou0608tksさん» コメントありがとうございます！最終話、全ルート解放しましたので是非読んでみていただけたら嬉しいです＾＾ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
あゆさ - ドキドキするストーリーで何度も読んでしまいます(^^)手は大丈夫でしょうか？いつもありがとうございます！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 6566d79835 (このIDを非表示/違反報告)
柚月 - 番外編的でいいので9人全員の結末がみたいです (2021年2月27日 1時) (レス) id: 1cfbcf2dea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：cleam
| 作成日時：2021年2月13日 23時
