＿＿side K ページ24
Koji side.
彼女の隣に座って同じように煽るお酒。
何だか不思議な感覚がしてしまうのは、やっぱりコイツのせいなのか。
なんて手元の缶を見つめた。
特に何を話すわけでもなく、レモンの爽やかさとは真逆の少し重たい空気がリビングに流れた。
康「あ、あのさ、」
この沈黙に耐えきれなくて思わず声を掛けると、彼女は俺が手に持っていた缶をスッと取り上げてテーブルに置き、俺の太腿に手を起きながら潤んだ瞳を交わらせた。
康「へっ？」
「向井さん、」
熱すぎる視線。
艶めいた唇から放たれるのは俺の名前で。
気付けば彼女は俺の上に覆い被さっていた。
康「な、なに、」
状況が理解出来ない。
今、何されとるん？
理解出来るのは、ただバクバクと響く鼓動が煩くて、苦しいことだけ。
康「Aちゃん、あかん....見える、」
ゆるりとした首元から彼女の白い肌が覗いていて、俺は思わず目を逸らした。
康「言うたやん、そんな服着たらあかんって、」
「わざとです。」
康「わざ、と、？」
少し崩れた髪が、まるで別人のような色っぽさを醸し出していて思わず喉が鳴る。
「どうしたら、向井さんがドキドキしてくれるのか考えたの....これくらいじゃあ、何とも思わないですか、？」
そう言って彼女から唇を落とした。
恥ずかしさからか、目を潤ませていて。
何かがプツリと切れる音がした。
これ、わざと仕掛けたん？
お酒飲んで、
緊張を紛らわせて、
そんなことまでして。
康「もー無理やわ。そんなんされたら、我慢出来ひん、」
もしかしたらこれは全て計算で、彼女の掌の上で踊らされてるのかも、なんて思ったりして。
それでも素直が取り柄の俺には真っ直ぐ欲望に忠実になることしか出来なくて、彼女を引っ張って体勢を入れ替えた。
康「やっぱ俺は上の方が好きやわ。」
なんて言って笑っても、彼女は抵抗をしない。
ここはリビング。
誰が入ってきてもおかしくない空間で。
それなのに、箍の外れた欲望は止まることを知らない。
康「スイッチ入れたん、そっちやからな。」
「っ、」
康「今日、誕生日なんやろ？大人のソレがどんなんなのか、俺が教えたるわ。」
なんて言いながら彼女と絡み付くような口付けを交わした。
.
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cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！何度もお読みいただけて嬉しいです（ ; ; ）手は少しずつ慣れてきました！笑 この際両利きにでもなろうと思います。笑 ご心配ありがとうございます！ (2021年3月1日 21時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 柚月さん» コメントありがとうございます！全ルート解放しましたので、読んでいただけたら嬉しいです◎ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ekubokou0608tksさん» コメントありがとうございます！最終話、全ルート解放しましたので是非読んでみていただけたら嬉しいです＾＾ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
あゆさ - ドキドキするストーリーで何度も読んでしまいます(^^)手は大丈夫でしょうか？いつもありがとうございます！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 6566d79835 (このIDを非表示/違反報告)
柚月 - 番外編的でいいので9人全員の結末がみたいです (2021年2月27日 1時) (レス) id: 1cfbcf2dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年2月13日 23時
