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＊38 A.Side ページ8
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阿 「…21時頃かぁ」
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楽屋にて、重たい指を必死で動かしながら文字を打つ。
まっずいなぁ、頭はガンガンするしなんていうかだいぶ調子悪い、ぞ。
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向 「阿部ちゃ〜ん！会いたかったで」
阿 「…こーじ。って、昨日も会ったばっかりでしょ」
後ろからギュッーって抱きついて来るこーじ。
いつもなら『やめろや』なんて笑えるのに今日は全然笑えない。
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向 「ん？阿部ちゃんなんか元気ない？
熱でもあるんちゃうん？ちょっと熱いで」
俺の異変に咄嗟に気付く彼。
こーじにはバレバレだった。…だけど。
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阿 「大丈夫だよ。ちょっと疲れてるだけだから。ありがとう」
向 「そう、なん？あんま無理せんでな」
極力心配はかけたくないから。
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俺の肩をポンッと叩くと
こーじは他のメンバーの方へと絡みに行った。
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頭もガンガンするし、咳や倦怠感もある。
でも、市販の薬でも飲んでおけば大丈夫。
熱だって、気のせいだよ、ね。
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阿 「…ケホッ。早く会いたいなぁ」
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だって、なかなか会えないっていうのに
Aちゃんとの約束簡単には破れない、よ…
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2020年9月10日 20時
