＊53 A.Side ページ23
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佐 「阿部ちゃん、おっは〜」
阿 「おう。おはよ」
宮 「佐久間、昼から元気だね」
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『そうでもないでやんすよ〜』
そうハハッって笑う佐久間。
いいや、舘様の言う通り。ほんっと昼から元気だね。
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今日は佐久間と舘様と
自分達の冠番組のロケ収録。
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最近立て続けにロケや収録が続いているから
流石に身体にも疲れが見え始めてる。
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でも今、SnowManは踏ん張り時だからね
色んな人の期待を裏切らないように頑張らないとなんだけど…
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佐 「ねぇ、知ってる〜？」
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今日の新聞に目を通していると佐久間が楽しそうにそう口を開いた。
舘様が笑いながら『どしたの？』なんて言う。
別にそこまで気にならないけど俺も一応聞いといてあげるか。
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阿 「何？佐久間」
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佐 「今日康二とめめオフじゃん？」
阿 「ん？あーそうだね」
佐 「二人遊園地行ってるんだって！！！超楽しそうじゃない？」
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佐久間がスマホの画面をこちらに向けて来る。
そこには康二から送られて来た謎のガンダムとの自撮り写真。
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宮 「ほんとだ。超楽しそう」
舘様が微笑む。
このガンダム見たことある。あ！あそこの遊園地だ。
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佐 「いいなぁ〜俺も行きたかった！！」
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佐 「なんか康二さ、昨日女の子二人と行くって言ってたんだよね。
最近明るいしさ彼女でも出来たのかなぁ？」
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耳を少し疑う。
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女の子ふたり…ってことはめめと康二だけじゃないの？
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もしかして、その女の子ふたりって
里奈ちゃん、とAちゃん…？
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『…あの子、阿部ちゃんの彼女？』
『面白い子っすね』
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いつからか目黒に言われたそんな言葉を思い出した。
普段の目黒なら絶対に言わないってそう思った。
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きっと、そう。
多分今、目黒とAちゃんは一緒に遊園地に居る…
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阿 「…なんだこれ」
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なんかムカムカする。
こんなの初めて、だ。
もしかして、俺…
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ふたりに妬いて、るの？
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連絡をしようと、携帯を持とうとする手は
『SnowManさんスタンバイお願いします』そんなスタッフさんの
声と共に制御された。
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作者名：くろーばー。
| 作成日時：2020年9月10日 20時
