朝、起きたら… (ページ49)

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黄

事務所について、メンバーが揃うまで待機中の俺。

あべはラウールに泣き付かれて、テスト範囲の勉強を教えるため、誰もいない部屋に移った。

佐久間は未だきてないわけね…

あいつがどういうつもりで、あべん家に泊まろうとしたのか確かめねーと。

どっちにしても、説教だな！

紫『岩もっさん？お前、ハンターなの？獲物探してる顔してるぞ？』

黄『んぁ？佐久間に話あってさ、未だきてねーなって顔なんだけど？』

紫『ﾌﾊﾊｯ、こりゃ、さっくんなんかやらかしてんな？説教すんだろ？』

黄『正解！！！
あいつ昨日あべん家に泊まろうとしたらしいわ』

紫『ほぅ…聞いてねーな。あいつ昨日うちにも来やがったぞ？自分の気持ちがわかんねーとか言って。
さっくん来たら事情聴取だな。』

ふと、あべの元○○○の話を思い出した。
ふっかなら付き合い長いし、なんなら元○○○知ってたりすんじゃね？

黄『ふっかはさ、あべの元○○○知ってんの？』

紫『急だな。
一回写真みたことあったかな？
普通に可愛い子だった気がするぞ？』

黄『あいつ、元○○○２人に同じ理由でフラれて、恋愛したくねーって言ってたんだ。』

紫『ぁー、あべちゃん優しいから、自分が傷付けちゃったって気にしてんだろうね。』

黄『ふっかは訳知ってんの？』

紫『大学ん時かな？無理矢理酒飲ませて聞き出した。』

黄『あべが誰にでも優しいから不安とかなの？
あべが自分のことホントに好きかわかんねーって、あいつ優しいしさ、そんな不安になるほど放置とかしねーだろ？』

紫『…んー。俺が女でも同じこと言う自信あるわ。
あべちゃんはさ？分かってないんだよ。フラレたホントの理由。』

黄『元○○○嘘ついてるってこと？』

紫『ぃゃ、全く嘘はねーし、理由もホント。
なんつーか、【自分を好きなのか分かんなくて不安】の真意に気付いてない感じ？』

黄『どういうこと？』

紫『もっさんなら、いーかな。あべちゃん過保護ランキング上位だし。』

黄『はぁっ？意味分からん！
つーか、過保護ランキング一位はお前だからな？
断トツだから！』

紫『ぇー、俺は違うっしょ。過保護にしてんじゃなくて、あべちゃんが俺を頼りにくんのよ？』

黄『ここでマウントかよ。』

あべの同期、Snow Manの母と言われる俺のシンメはあべへの愛情が強いことに気付いてないらしい。

前、あべに言い寄ろうとしたスタッフをマウントでねじ伏せ、論破した過去忘れたか？