朝、起きたら… (ページ46)

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黄

こいつマジか！？
なに言ってんだ？ってレベルだぞ？

黄『………ぃゃ、あのな？目黒の言ったことは間違ってないし、お前の判断も正しいぞ？
つーか、佐久間がどういうつもりで言ったかが気になるわ！』

緑『でも、今まで普通にOKしてたんだよ？今まで大丈夫だったら今回もって思うじゃん！なのに、女の子になったからってだけで…自意識過剰だよね…
佐久間は親友なのに、なに考えてんだろ…最低だよ。信じなかったなんて。』

黄『あべ、最初に言っとく！俺はお前に怒ってないからな？ただ、ちょっとおかしいこと言ってるから忠告しとくぞ？

………お前、ガチで襲うぞ？じゃなきゃわかんねーんだろ！』

緑『っ、ひ、照？』

黄『お前、昔っから無防備すぎんだよ！俺ら、かなり目、光らしてきたんだぞ？ナンパみたいな声かけに気付かなかったり、下心丸出しの誘いについてこうとしたり！
男ん時でだぞ？男ですら、たまにあったんだ！
女になったら、男は全員お前に下心持ってると思え！』

緑『…ぃゃ、あの、メンバー…仲間だよ？』

黄『仲間でもだ！』

緑『…でも佐久間は親友だし、照も知ってるだろ？俺のこと大好きだから、嫌がることはしないよ！』

黄『…じゃぁ、俺は？
俺はお前の嫌がることすると思う？』

緑『照？…照もしない。だって照優しいし、俺のこと弟みたいなもんだって言ってたでしょ？』

こいつは…マジで危険な目に合わねーと分からねーのかよ…頭いいくせに…クソっ！

俺はあべが座っていたソファーに押し倒し、馬乗りになり、腕を押さえつけた。

黄『…これでも俺は嫌がることはしないって思うか？』

緑『ひか、る？』

黄『女になったんなら、俺らキスくらい普通にできるぞ？しないのはお前が男に戻るって知ってるからだよ！』

緑『…じゃぁ、…じゃぁ、佐久間だって知ってるから、そう言うこと、しない、じゃん。』

あべは涙目になり、必死に抵抗しながら言い返した。

こう言う時の涙は、本気で好意を向けてる相手なら効果はあるかもしれない。
だけど、下心持った相手には逆効果だ…
嫌がる姿に興奮する。

俺はあべに顔を近付けていった。

緑『っ、ぃゃっ、ひ、かる、やだ…』
溜まっていた涙を溢すあべ。

緑『っ、お願い！やめ、てよ…ﾌｯ、ゥッ』
本格的に泣き出してしまった。

黄『…ゴメン、やりすぎた…』

これで少しは、男に警戒心持ってくれるかな？