朝、起きたら… (ページ17)

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緑

睫毛をとってくれるらしいから、目を閉じて顔をめめにむける。

…まだ？

頬にめめの手が触れて、取ってくれてると思ったら、唇に何かが触れた。

ぇっ？
と思って、すぐ目を開けると、めめの顔が離れていっていた…

ぇっ？
はぁっ？
どう言うこと？
待って、○太の言葉を使うならパニックパニック！！！

緑『…めめ？今…何した？』

黒『ん？キス』

緑『お前今、睫毛取るって言わなかった？』

黒『言った！
ぁっ！ちゃんと睫毛も取れたよ？』

何？俺がおかしいの？
キスしましたけど、何か？と言わんばかりのめめの反応。

緑『…俺がおかしいのかな？
意味が分からない！』

黒『何が？』

緑『キスの理由だよ！！！！』

思わず大声を上げてしまった。
緑『…ゴメン。』

黒『…怒った？
だって好きな子が目を瞑って顔、俺に向けるんだよ？
してくれって言ってんじゃん！俺、これスルー出来るほど人間出来てない！』

緑『へー。俺が悪いんだ…
俺が顔を向けたから…へー。』

睫毛取るって言われたら、多分ほとんどの人が俺と同じ行動とるんじゃないの？
それを、俺がおかしいみたいに言われた…

勝手にキスしたくせに謝りもしないんだ…

緑『…もういい！さよなら』

黒『っ、あべちゃん！』
と、手を捕まれ止められた。

緑『なんだよ！離せ！』

黒『…やだ、離したら、そのまま帰るよね？
話ししたい。』

緑『…話すことなんて何もないだろ！
どうせ、俺が悪いんだろ？
言い訳も、謝りもしない！
キスされるような行動した俺がおかしいんだろ？
だったらそれでいいよ！』

黒『…ゴメン。』

緑『何に対して謝ってるの？
どうせ、俺が怒ってるから謝っただけだろ？

見損なったよ！目黒。』

俺は捕まれた手を振りほどき、歩き始めた。

すると目黒は

黒『勝手にキスしたのはゴメン！でもこれで分かったでしょ！あべちゃんは無防備すぎる！もっと危機感持ってよ！力も弱くなったんだから、いつでもこういう事されること分かって！』

そう言うと目黒は車に乗って仕事に向かった。

部屋に戻り、さっきのことを思い返していた。

俺…おかしくないよね？怒るとこだよね？

だってキスされただけでも、パニックなのに、俺が悪いみたいに言われて、腹立っちゃって…

…でも、見損なったは言い過ぎた、かな…
明日、謝った方がいいかな…