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「あっち？」
「あっちです」
「ん、行こ」
最寄りまで、という話だったのにいつの間にか向かう先は私の家のようで。
先輩も電車の時間があるだろうに、と思う反面、眠さとほんのり残っている酔いにふらついたりもするから先輩がいるのは正直ありがたい。
私に合わせてゆっくり歩いてくれているのに、住むアパートはすぐ近くまで来ていて。
「先輩、」
「ん？」
「アパートすぐそこなので、あと大丈夫です」
「あ、そう？こっから1人で大丈夫？」
「はい、すみません、結局ここまで…」
「それは全然いいんだけど…、ね、ごめん、帰る前に聞きたいことある」
「何でしょう」
「俺って怖い？」
「……へ、」
「てか俺、滝本に嫌われてる？」
街頭に照らされている先輩の顔は眉間にシワが寄っていて何やら険しそうな顔。
なんで急にそんな考えに至ったのか。
「…ちょっと怖いですけど、でも先輩として好きです。それに今日一緒にお食事出来て、今まで知らなかった一面も見れたので、…怖くなくなりました。…っていうのも失礼ですかね、」
ありのまま伝えると、一瞬驚いた顔をした先輩はふっと表情を緩めて。
「んーん、失礼じゃないし、むしろ嬉しい」
「…うれ、しい」
「うん。…ね、明日からAちゃんって呼んでもいい？」
「え…？あ、はい、佐久間先輩のお好きなようにどうぞ…？」
「んふふ、やったー」
と、満足そうに顔を綻ばせる彼は、本当に佐久間先輩だろうか。
「じゃあ俺帰るね」とニマニマと頬を緩ませながら、一緒に歩いてきた道を戻っていく。
「せ、先輩！」
「んー？」
「明日からも、よろしくお願いします…！」
「んふ、もちろん。じゃ、おやすみ」
「おやすみなさい…今日はありがとうございました…！」
ばいばーいと手を振ってくれる先輩。
え、どうしよう、私こんな先輩知らない。
いやいやいや。
でもきっと酔ってるだけで、明日からはいつも通りの厳しい先輩に戻るはず。
酔ったらこんなデロンデロンになっちゃうんだ。そーだそーだ。
1人で自分を落ち着かせて、明日の為にと早々に深い眠りに着いた。
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澄架(プロフ) - きょうこさん» きょうこさん、コメントありがとうございます☺️嬉しいです〜！これからも読んでくださると嬉しいです！ありがとうございます( ˘ ˘ ) (2023年1月20日 12時) (
レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
きょうこ(プロフ) - はじめまして(•‿•)お話し読ませて頂いて凄くハマりました!佐久間さん、頑張って欲しいです(｡•̀ᴗ-)✧ (2023年1月19日 11時) (レス) @page27 id: 9bcf9b1806 (このIDを非表示/違反報告)
澄架(プロフ) - 咲里以さん» お返事遅くなってしまってすみません…！切ないんです…佐久間さん頑張ってくれ…(私が言うな) (2022年8月13日 20時) (レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - ええ…なんか……ええ……(´°̥̥ω°̥̥｀)切ねぇ……(´°̥̥ω°̥̥｀)ちょっと佐久間さんホント頑張れ……｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡ (2022年8月3日 6時) (レス) @page14 id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
澄架(プロフ) - 咲里以さん» コメントありがとうございます🙇♀️嬉しいです〜！やっと新作出せたので、安心しました🫶頑張って欲しい佐久間さん…頑張れ…！ (2022年7月29日 22時) (レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澄架
| 作成日時：2022年7月24日 16時
