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なんで奢った方がこんなに幸せそうに笑ってるんだか。
しかもこんなにふわふわしてる先輩も見たことがない。
「瀧本！取引先に連絡！！」
「そこはそーじゃなくてこっちやってからやんの！」
「なぁんでそこまたミスるかな」
……思い出すと胃が少しキリキリするけど、それでもこれだけ厳しく育ててくれたからこそ、今の私があるわけで。
「とりあえず最寄りまで送ってく」
「え？！いいですよ、大丈夫です！」
「酔ってる女の子1人にはさせらんないから」
先輩も酔ってますよね？
という目で先輩を見つめてみるけど、無言のまま視線を逸らされてそのまま手を離さず進んでいく。
お酒のせいか、空気が冷たいからそう感じるのか、先輩の手は熱くて。
何を話せばいいのかわからないまま、駅に到着してそのままホームへ向かう。
「最寄りどこだっけ」
「あ、○○駅です」
「ん」
やってきた電車に乗り込んで、いつもより空いた車内の席に腰掛ける。
気付けば先輩の手は離れていて、いつまでこのままなんだろうと少しドキドキしていたから、ちょっとだけ安心してしまった。
ガタンゴトンと心地いい揺れが眠気を誘うけれども、先輩を前に寝るなんて、と必死に瞼を開ける。
「…ぶふっ」
「…え？なんで今笑いました？」
「眠いの我慢してるでしょ」
「……なんでわかるんですか、」
「そりゃわかるわ。1年一緒にいるんだから」
「そう、ですか」
寝てな、と促される。
私は先輩のこと分からないことだらけだというのに。
でもまぁ、このまま先輩と無言のままっていうのも気まずいし、お言葉に甘えて、と目を瞑ると一瞬で暗闇に意識が吸い込まれていった。
「…瀧本、起きて」
「…んん、……はっ！」
「着いた」
「すみません…！すっかり寝てました…」
「気持ちよさそうに寝てた」
「お恥ずかしい…」
肩を揺すられて、少し寝ぼけたまま立ち上がると足元がふらついてしまって、先輩にまたもや腕を持たれる。
「大丈夫？」
「…は、い」
よくよくちゃんと近くで見ると、まぁ整った綺麗な顔。
そんな顔で見つめられてしまうのだから、ドキドキしてしまうことくらい許して欲しい。
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澄架(プロフ) - きょうこさん» きょうこさん、コメントありがとうございます☺️嬉しいです〜！これからも読んでくださると嬉しいです！ありがとうございます( ˘ ˘ ) (2023年1月20日 12時) (
レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
きょうこ(プロフ) - はじめまして(•‿•)お話し読ませて頂いて凄くハマりました!佐久間さん、頑張って欲しいです(｡•̀ᴗ-)✧ (2023年1月19日 11時) (レス) @page27 id: 9bcf9b1806 (このIDを非表示/違反報告)
澄架(プロフ) - 咲里以さん» お返事遅くなってしまってすみません…！切ないんです…佐久間さん頑張ってくれ…(私が言うな) (2022年8月13日 20時) (レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - ええ…なんか……ええ……(´°̥̥ω°̥̥｀)切ねぇ……(´°̥̥ω°̥̥｀)ちょっと佐久間さんホント頑張れ……｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡ (2022年8月3日 6時) (レス) @page14 id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
澄架(プロフ) - 咲里以さん» コメントありがとうございます🙇♀️嬉しいです〜！やっと新作出せたので、安心しました🫶頑張って欲しい佐久間さん…頑張れ…！ (2022年7月29日 22時) (レス) id: 6cf4b7c805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澄架
| 作成日時：2022年7月24日 16時
