コーヒーとオレンジジュース 2 【佐久間】 (ページ10)

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58:私のせい？ページ10

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『…急には、無理だよ』

「えぇ！呼んで欲しいなぁ～」

『………け』

「ん？」

『だいすけ…！』

お互いの顔が見えるくらいの距離で抱きしめあっていたけど、あまりの恥ずかしさに佐久間の胸に顔を埋める。
絶対真っ赤だ、見られたくない。

「…えぇ～……それは反則だよね…」

『なに…んっ、』

少し顔をあげればさっきまでとはうって変わった表情を見せ、そのままキスしてくる。
お互いあったかさと、柔らかい唇と、でもさっきした時よりも少し荒々しくキスを落とす佐久間に思わずチカチカする。

『ん……ふ、…はっ…』

「…ん…」

苦しくなって離そうとしても後頭部を押されられていて逃げられない。
苦しいのに、離れたいのに、こんな状況を嬉しいと思う自分もいて。

よっぽど佐久間に惚れてるんだなぁと自覚する。

「…はぁ……あんま煽んないで、俺思ってるより余裕無いから」

『…佐久間が呼べって言ったんじゃん』

「…佐久間？」

『……大介が、呼べって言ったんじゃん』

「にゃはは！可愛すぎでしょ！」

キスする時は男らしい顔するくせに、こういう時は少年みたいな可愛い顔しやがって。
ほんとずるい。

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