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その笑顔は彼に初めて出会った時の
違和感を感じる笑顔じゃなくて
ちゃんと、感情のこもった笑顔だった。
｢……そうだよ？
真都くんはもっと楽しく生きなきゃだめなんだよ？｣
ラ｢楽しく？｣
｢真都くん、本当に東大に行きたい？｣
ラ｢え…？｣
｢ご両親が行けっていうから、じゃない？｣
騒がしいフードコートの中、
私たちのテーブルだけが静寂に包まれた。
私は真都くんの目をしっかり見つめて離さなかった。
ここははっきりさせておきたいと思っているから。
ラ｢東大は…行きたくない…｣
｢どっか他に行きたいとこが、ある？｣
ラ｢うん…僕は本当は慶應に行きたい。｣
｢やりたいことがあるのね。｣
ラ｢でも！ママたちは東大じゃなきゃ…｣
やっぱり、この子は私と同じだ。
親の呪縛に縛られて生きてきたんだ。
｢そんなの、ご両親が決めることじゃない。
真都くんが決めるんだよ。｣
ラ｢ぼく、が。｣
｢私は…それができなかった。親の言う通りにした。
だけど、すっごい後悔した。｣
その呪縛から解放してあげるのは私の役目だと思う。
｢だから、真都くんは
行きたい大学に行って、やりたいことやりな？
真都くんの人生なんだから。
誰にも邪魔されちゃダメだよ。｣
こんな説教じみたこと、受け入れられるか分からない。
でもほんの少しでも響いてくれればそれでいい。
ラ｢…僕の人生…ね。｣
｢でも最後決めるのは真都くんだから
本当によく考えて東大を受けるならそれでいいと思う。｣
真都くんはセットにつけた餃子を頬張った。
そしてそれを飲み込んで、口を開いた。
ラ｢僕、慶應受けていいのかな。｣
｢……うん。｣
ラ｢…僕は慶應に行きたい。｣
｢私もそれがいいと思う。｣
よかった。
きっと、これでよかったんだ。
ラ｢あの…さ。｣
｢ん？｣
ラ｢勉強……教えて？｣
｢ふふっ…喜んで。｣
残りの大学生活、私は彼に捧げようと思う。
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ひなの(プロフ) - 優子さん» 応援に応えられるように頑張ります！ (2021年11月11日 18時) (
レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
優子(プロフ) - ひなのさん» ありがとうございます😊これからもずっと応援させて頂きます！！ (2021年11月10日 22時) (レス) id: 8ab40d1b20 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 優子さん» コメントありがとうございます！楽しんでもらえていて嬉しいです(^^)深澤さんのお話は他の方にもお褒めのコメントを頂きまして…ホスト深澤人気ですね笑 天才なんて言われると調子に乗ってしまいますが、これからも頑張ります！優子さんも体調にお気をつけください〜 (2021年11月8日 13時) (レス) id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - ななこさん» 初めまして〜コメントありがとうございます！どうなるのでしょうか……！ラウちゃんの親子関係にも注目してみてください(^^) (2021年11月8日 13時) (レス) @page24 id: 65ac30d659 (このIDを非表示/違反報告)
優子(プロフ) - この小説大好きです！！！！ラウちゃんバージョンも大好きだけど私は深澤さんのが1番好きでした！！こんな天才な物語考えられるひなのさんは神ですね！！これからも楽しみに待ってます✌️どうか体調には気をつけて下さい！ (2021年11月7日 22時) (レス) @page25 id: 8ab40d1b20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなの
| 作成日時：2021年10月1日 20時
