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深澤「で。ふたりは付き合うわけ？」
「『は？！』」
気まづい空気を壊すかのように、突然ふっかが私たち2人に爆弾を投下してくる。
阿部「ねぇ、ほんと何言ってるの？」
深澤「この期に及んで我慢とか良くないでしょ〜？」
阿部「あのさ、昨日俺は彼女がAだって知ったんだよ？」
深澤「んー、でも、AはAだしねぇ？」
阿部「それは、っ、そうだけど！！」
昔みたいに目の前で言い合うふたり。
ふたりともしっかり身体は大人なのに、会話の内容は子どもみたい。
深澤「で？阿部ちゃんは生まれ変わったA見てどう思ったわけ？やっぱ別人？」
阿部「そんなわけ、」
深澤「ふはっ、だよね？阿部ちゃん、Aのこと知らないのに惹かれてたもんね？」
「え？」
そんなの知らなくて、思わず割り込んでしまう。
生まれ変わった私は、亮平への誕生日プレゼントだって受け取ってもらえてなくて。
授業中もあえて無視されて。
避けられていたから。
…てっきり、嫌われてると思ってた。
阿部「あの、色々ごめんね？先生と生徒だから、ちゃんと距離を置かないと……その……。」
言いづらそうにした亮平と、ゆっくり視線が重なる。
阿部「本気で好きになってしまいそうだったんだ。」
「っ、！」
そんなふうに想われてたなんて、全然知らなかった。
ドキドキして、心臓が口から飛び出そうってこういう気持ちなんだ。
深澤「まあ、大人と未成年の壁はあるかもだけど！でも俺は2人の想いが大事だと思うよ。」
ふっかの声のトーンが少しだけ下がって、私と亮平に諭すように問いかける。
深澤「ちなみに俺は、Aがどんな姿でも関係ないって思ってるけどね？」
阿部「ちょ！ふっか！……っそれは、俺もだよ。俺は昔から変わらないから。Aがどんな姿になっても……」
もう、伝えられずに終わるのは嫌だからって小さく呟いた亮平が、泣きそうな顔で私を見た。
また、心臓がドクン、と音を立てる。
阿部「Aのことが好きだよ。」
亮平の真剣な眼差しと、初めて聞いた亮平からの「好き」という言葉。
ぶわっと頬に熱がこもる。
絶対、今、私の顔真っ赤だ。
深澤「で？Aは、阿部ちゃんのことどう思ってんの？」
全てわかっている顔したふっかが、私に尋ねる。
私の、答えは……。
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たぬ(プロフ) - 朝桐さん» 最後まで読んで頂けただけでも嬉しいのに、宝石みたいにキラキラした素敵な感想をありがとうございます。頂いた言葉全てが宝物です。こちらこそ出逢ってくださりありがとうございました。 (3月21日 23時) (
レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！涙なしでは見れなくて、とても生きててよかったと、見れてよかったと。運命といいますか奇跡にただ救われました。執筆活動お疲れ様です。今後のたぬ様の日々が愛に溢れますように。本当にありがとうございました！ (3月18日 22時) (レス) @page43 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - みみみさん» お読み頂き、素敵な感想までありがとうございます。楽しんで頂けたのなら本当にすごく嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございました！ (9月6日 23時) (レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 今日初めて見つけたこの作品、１話から今まで全部いっきに読みました☆本当に素敵な作品でした😊ありがとうございました！！ (9月2日 17時) (レス) @page43 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - 桜色さん» とっても優しくて愛のある感想を送ってくださってありがとうございます。どの言葉もとても勿体ないくらいですごく嬉しいです。最後まで読んで下さってこんな素敵な感想まで下さって、こちらこそありがとうございます！ (6月5日 22時) (レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぬ | 作成日時：2022年8月24日 22時
