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阿部「大丈夫？」
「！」
声をかけてこちらを振り返った女の子。
聞き覚えがあると思ったその声の主は、何の巡り合わせなのか、渡辺Aさんだった。
驚いた顔してこちらを見た彼女は、俺と目が合った瞬間、みるみる顔を赤く染めていく。
そんなに恥ずかしかったのだろうか。いや確かに、告白しているところと同様に、されているところを先生に見られるというのもなかなか恥ずかしいかもしれない。
「あの、」
阿部「ん？立てない？大丈夫？？」
彼女の視線に合わせるようにしゃがみこむと、彼女はその白い頬を益々赤く染める。
「き、聞いてまし、た？？」
阿部「え？？」
「いや、その、」
阿部「あー、大丈夫、だよ？誰かに言ったりしないし。学生さんたちの恋愛に、一々先生が口を出したりしないから。」
なんて、君のことばかり考えてしまう俺が言うのはおかしいけれど。
「……そう、ですよね……っ、」
渡辺さんはそう呟くと、もう俺とは目を合わせずに急いで立ち上がって物理準備室から出ていってしまった。
何か気に触るようなことを言ってしまったんだろうか。
先生である俺が口外したりなんてしないから、そんなに恥ずかしがることないよ、と伝えたかっただけなのに……。
一度も目を合わせてもらえずに出ていかれたこともそうだけど、それ以上に、なんだか傷ついた様に悲しい顔をした彼女の表情が頭から離れなかった。
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たぬ(プロフ) - るる様 ご指摘ありがとうございます！気付いておりませんでした、、外させて頂きました。教えて頂いてありがとうございます！ (2021年10月18日 20時) (
レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
るる - オリ フラﾀﾄした方がいいかもです(><) (2021年10月18日 17時) (レス) id: 0fbeefd96e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぬ | 作成日時：2021年10月17日 11時
