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お酒もいい感じで回ってきたところで、ふと、今日の出来事を思い出す。
俺は既に手元にあるハイボールを一口飲んで、話し始めた。
阿部「そういえば今日、入学式だったんだよね。」
深澤「おぉ、そういう時期か。てか阿部ちゃんって白雪高校何年目になんの？」
阿部「…もう4年目だよ。でも、まだまだ生徒との距離感とか分からないことだらけ。」
深澤「ふ〜ん。……かあいい子とかいんの？」
阿部「ぶっ、、あのさぁ、！！」
丁度口に運んでいたハイボールを思わず吹き出してしまって、慌てておしぼりで机を拭く俺と、そんな俺を見ながら楽しそうにケラケラ笑うふっか……
ほんとこの人は……
呆れた質問に怒る気もなくす。
でも、ふっかに「かあいい子」と言われて、一瞬俺の頭に浮かんだのは渡辺さんだった。
深澤「え、何その反応、ほんとにかあいい子でもいたの？？」
阿部「いや、かわいいっていうか、美人っていうか……」
白い肌に、胸まである黒くて長い艶のある髪の毛、目はくりっと大きくて、ほんのりとピンク色に色付いた頬と唇を持つ彼女のその容姿は、多くの人が美人だと判断するだろう。
深澤「へー！阿部ちゃんが女の子のこと気にするなんて珍しいじゃん！」
ふっかは何故かいつもより嬉しそうだ。
でも、教員という立場の俺は、別に好きとかそういう不純な気持ちで彼女を見てる訳では無いのだ。そこはしっかり主張したい。
阿部「あのね、気になるっていうかちょっと関わりがあったんだよ！その子、今日の入学式でさ、貧血か何かで倒れちゃったみたいで……。
その子のお兄さんが俺のクラスなんだけど、クラス抜け出して保健室に迎えに行ったりしちゃってさ、だから追いかけたんだけど……」
そしたらたまたま、そこに彼女がいた。
本当に、たまたま。偶然。
それなのに、
阿部「勘違いかもしれないけど、、、なんかその子、俺の名前呼んで、泣いたんだよね……」
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たぬ(プロフ) - るる様 ご指摘ありがとうございます！気付いておりませんでした、、外させて頂きました。教えて頂いてありがとうございます！ (2021年10月18日 20時) (
レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
るる - オリ フラﾀﾄした方がいいかもです(><) (2021年10月18日 17時) (レス) id: 0fbeefd96e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぬ | 作成日時：2021年10月17日 11時
